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オーナー様インタビュー
太陽光発電は国の補助金制度が後押しして広く普及してきました。そして今、太陽光とともに注目されているのが太陽熱の利用です。家庭で使用する電気は太陽光発電、給湯は太陽熱ソーラーシステムで賄っているという阿部さん宅。自然エネルギーを活用した先進的なエコライフをご紹介いたします。
元気な息子さん(8歳・5歳)と笑顔の絶えない阿部さんご家族。
南側道路に面した阿部邸。シンプルな切妻屋根の外観デザインに木製バルコニーがアクセントに。
郊外の閑静な住宅地に佇む阿部邸。シンプルな切妻屋根の東側・西側それぞれに太陽光発電パネルと太陽熱でお湯をつくる集熱器が搭載されています。「東京都で環境関連の仕事を担当していたこともあり、自然エネルギーを積極的に活用した、環境にやさしい家を建てたいと考えていました。太陽光発電はかなり普及してきましたが、太陽熱利用についてはまだまだ発展途上で、これからという分野です。東京都でも4,5年前から太陽エネルギーの利用拡大を促すプロジェクトをスタートしています。太陽光発電は光エネルギーを電気エネルギーに変換するため太陽熱利用に比べるとロスが多く、太陽熱は光の5倍もエネルギー効率が良いといわれています」と語るご主人。
太陽熱温水器は1970年代の石油ショック以降、集熱機器と蓄熱槽が一体化したシンプルな構造による低コストの給湯設備として普及してきました。阿部邸で採用している太陽熱ソーラーシステムは屋根上に集熱器、地上に貯湯槽を分離して設置した強制循環型。屋根の上に水を貯める必要がないので、集熱部を軽量化でき、集熱面積を広くとれるメリットがあります。阿部邸の貯湯量は300リットルと大容量。浴室、洗面、キッチンに給湯するセントラル給湯になっています。
太陽光「太陽光発電」
屋根に取り付けられた太陽電池モジュールで直流電力を発生させ、パワーコンディショナーに供給された直流電力を家庭内で利用できるように交流電力に変換するシステム。東側の壁面には太陽光発電のメーターを設置
太陽熱「ソーラーシステム」
(左上)太陽熱で集熱器が一定の温度になると集熱ポンプが自動運転され、蓄熱槽にお湯を蓄えます(右上)さらに給湯器によって設定の温度にお湯を沸かして、キッチン、洗面、浴室にセントラル給湯するシステム(左下)「環境価値」を有するグリーン熱積算熱量計のメーター(右下)屋根に設置した集熱器と蓄熱槽をつなぐ配管
「今年の夏は猛暑だったこともありますが、太陽熱で温められた水はガスを使わずそのまま利用できるくらいの温度になっています。真夏は熱いくらいです。今日もお天気が良いので、キッチンで洗い物をするのに人肌くらいの温水が使えます。いつも自然エネルギーの恩恵を感じながら家事をしています」と笑顔で洗い物をする奥様。キッチン脇の壁に設置された給湯用のコントロールパネルを見ると、温水を使用しているのに、ガスの使用量はゼロを表示しています。まさに太陽熱エネルギーだけで給湯していることがわかります。
以前のお住まいでは深夜電力を利用してお湯を沸かす電気温水器を採用していましたが、お湯を使いすぎると貯湯器がからっぽになってしまう経験があったとか。今は300リットルの大容量なのでお湯不足になる心配もありません。浴室はゆったりと広くしたいと希望した阿部さんのご主人の要望どおり、自然エネルギーを活用したたっぷりのお湯で贅沢なバスタイムを楽しんでいます。
太陽熱によってつくられたお湯はキッチンや浴室などに給湯。夏場はガス給湯器で温めなくてもそのまま利用できるほどの温度になります。取材日は9月末の晴天時。ガスの使用量はゼロ。
キッチンカウンターの上に置かれている省エネナビは、太陽光発電量がリアルタイムで表示されます。同時に家庭で使用している電力量もわかるので、無駄な電気は使わないという意識が生まれたそうです。「電子レンジを使うとこのくらいの電力が必要というように、電気機器の必要な電力量がわかるようになりました。具体的な数値が表示されるので、こまめに必要のない照明は消したりと、家族の省エネ意識も自然と高まります。我が家では朝、出勤するときに電気の消し忘れがないか省エネナビでチェックしています」とご主人。
そして阿部さんの省エネライフをさらに快適にしているのは、スウェーデンハウスの優れた基本性能です。高気密・高断熱なので外気の影響を受けにくく、冷暖房のロスも少なくなります。「今年の夏はとても暑かったのですが、帰宅して冷房を入れるとすぐに涼しくなります。やはり冷暖房の効きがとてもいいですね。冬も床暖房なしでもフローリングの床がひんやりするということもなく、子供たちは素足で走り回っています」と快適な省エネライフに大満足。
省エネナビにはリアルタイムで発電量が表示されます。モデルハウスで木の温もりが気に入ってスウェーデンハウスを選んだという阿部さんご夫妻。インテリアも温もりのあるやさしいカラーで統一。リビングや2階の子供室ではのびのびとお子さんが遊んでいます。
阿部さんはスウェーデンハウスで暮らしはじめてから1年が過ぎますが、実際にどのくらいの光熱費がかっているか入居時からデータを取り続けています。さらに以前お住まいだった集合住宅での光熱費もデータを集計していたので、スウェーデンハウスと比較することができます。「単純に比較することはできませんが、以前の住まいは89m²、現在は115m²で約1.3倍の広さになっています。以前の住まいでは水道・ガス・電気などの光熱費は年間約17万円でした。スウェーデンハウスは約14万円ですが、太陽光発電による売電分を差し引くと9万6000円。広くなったにもかかわらず年間で7万円ほど安くなっています。平成21年11月から太陽光発電の1kWあたりの買い取り金額が21円から48円になったこともありますが、光熱費はだいぶ安くなっています」とご主人。
月別光熱費合計(電気・ガス)の推移
阿部さん宅 光熱費の比較
阿部様は当初より省エネで環境にやさしい住まいをつくりたいと希望されていました。太陽光発電と太陽熱ソーラーシステムの採用を前提にプランされましたが、当時ちょうど国、東京都、市が太陽光・太陽熱エネルギー利用それぞれに補助金が受けられる良いタイミングでした。阿部様がご自身で設備機器や補助金制度について調べていらっしゃったので、とてもスムーズに計画が進みました。補助金については自治体によっても異なるので、私たちホームコンサルタントがきめ細かく確認して、お客様により良い住まいづくりをご提案しております。住まいの建設時期とのタイミングも大切です。
可能な限り自然エネルギーを利用したいというご要望でしたので、切妻屋根の東側に太陽光発電パネル、西側に太陽光発電パネルと太陽熱の蓄熱パネルを半分ずつ設置しました。こうした設備機器は屋根工事に係わるので構造上の強度を高める補強方法、そして効率よくエネルギーを利用できる設置方法など、メーカーに確認のうえ設計いたしました。また、機能面だけでなく外観デザインとして美しく見えるように配管の色や位置についても考慮しました。太陽光だけでなく、太陽熱も利用した阿部様の環境にやさしい住まいづくりのお手伝いができ、快適にお住まいいただいていることがうれしいです。