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スウェーデンハウスとは
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玄そば(殻付きのそばの実)の産地から、だしの材料にまでこだわって仕入れ、石臼で毎朝自家製粉し、挽きたて、打ちたてのそばをご提供してます。人気のメニューは定番の二八そば、数量限定の黒挽き十割そば、冬なら温かい付け鴨そばなど。玄米から精米して炊き上げるごはんもお客様にご好評いただいています。
石臼挽き手打ちそばの人気店「椿野」は、茨城県つくば市の閑静な住宅街にあります。経営されている伊藤さんご家族は、以前は埼玉県の八潮市に暮らされていました。「初めは家の建て替えを考え、スウェーデンハウスの快適さに惹かれました。その間に、家族で日本そばの店を開業する運びになりまして。それなら、もっと自然や文化が融合したつくばがいいということになり、家と店を建てられる土地を購入しました」。店舗併用住宅も考えたそうですが、法規制で不可能なエリアだったため、初めにご自宅を建て、1年後、お隣に店舗を建築されました。
椿野は、そばの実を玄そば(殻付きのそばの実)で仕入れ、石臼で毎朝自家製粉し、挽きたて、打ちたてのそばを提供するお店。有名店で修行した長男、澄(きよむ)さんがつくるそばは、玄そばの産地から、だしの材料にまで妥協を許さない本格派です。そのこだわりは店づくりの考え方にも現れています。「いくら美味しいお店でも、快適さが伴わないと魅力は半減してしまいます。自宅で実感した心地よさをお客様に味わっていただきたい。ですから、店舗もスウェーデンハウスで建てることにしたんです」
土地は店舗を想定して角地を選んでいます。「椿野の店名は、以前の家から移植した樹齢250年の椿に由来します。この木を角の一番目立つところに配置して、木と店が引き立てあうように外観を考えてもらいました」。大屋根のデザインにしたのは、いろいろな意味があるそうです。「外観そのものにインパクトや意外性があり、広告塔になると考えたからです。また、女性のお客様にもアピールしやすい。それに、店舗専用だから2階に大きな面積が必要ないので、大屋根は都合がよかったんです。建築費も抑えられますし」
澄さんの修行先の師匠の助言をもとに店舗レイアウトで重視したのは「いかにお客様にご満足いただけるか」ということ。「なんといっても味が第一です。そのためには客席を少なくしてでも厨房を広くして、すべての行程で作業や調理をしやすいようにしました」。また、フロントには来客をあたたかく迎える薪ストーブを設置。そして、客席は限られたスペースでも開放感を味わってもらえるよう、勾配天井としています。小上がりの客席も足腰のラクな掘りゴタツ式とし、窓からは四季の花々が眺められるように工夫。木製サッシの内側に設けた障子が、粋な和の風情を演出しています。
オープン以来、椿野は年々ファンを増やしているそうです。「これまで本格的なそば処はなんとなく敷居の高い印象でした。でも、椿野はそのイメージを覆しているようです。特に女性の皆様からは、1人でも気軽に立ち寄れると好評です。また、初めに奥様が来店され、次にご主人をお連れになってくださることも多いんですよ」。人気のメニューは定番の二八そば、数量限定の黒挽き十割そば、冬なら温かい付け鴨そばなど。玄米から精米して炊き上げるごはんも評判とか。
椿野の店内は床がタイルやコンクリートですが、足元の冷たさを感じませんでした。「冬でもエアコン1台、それも朝少しつけるくらいで、客席も厨房も充分暖かくなります。12月から2月は薪ストーブを使いますが、薪を入れすぎると暑くなるくらい。トイレまで温度差が少なく、お客様に心地よく過ごしていただけます」。また、湯気の多い厨房でも結露を見たことがないといいます。「結露やカビが発生しないのは、衛生上もありがたいこと。それに、足腰が冷えないから、長い立ち仕事もラクなんです」。お客様にも働く皆様にもやさしいお店のようでした。