自然はみんなのもの

自然はみんなのもの

リンゴンベリー、ブルーベリー、きのこにコケモモ。
収穫の時期になると大きなカゴを手に、森へと出かけるスウェーデンの人々。森の所有者の許可がなくても立ち入りは自由。
スウェーデンに住む人はもちろん、旅行者でもその恵みにあずかることができるというのが、スウェーデン国が憲法で認める「自然享受権」です。
魚釣りも、キャンプも、所有者に損害を与えない限りはOK。
自然は誰かに所有されるべきものではなく、みんなのものなのだから、というこの素敵な権利は、
北欧に古くから根付いている慣習法が元になっており、自然を守り、守られ、共に生きるという人々の生き方を支えています。

週末は土と触れ合う

週末は土と触れ合う

ストックホルムで最初のコロニーロット(市民農園)がスタートしたのは1904年、今から100年以上前のこと。
都市部に住む人々のために、市や県が食料になる野菜や果物を育てる土地を提供したことから始まり、今では各地で見慣れた風景に。
週末ごとに土地を耕し、植物を愛で、収穫を楽しめる憩いの場所として人気があり、利用希望者は常に順番待ちの状態なのだとか。
可愛い小屋を建てたり、フィーカ用のガーデンテーブルを置いたりと、思い思いに自然の中での時間を楽しめるコロニーロット。
都市部で暮らすスウェーデンの人たちの「土に触れていたい」という思いを叶えてくれます。      

私のコロニーロット

私のコロニーロット

自然と触れ合っていると、気持ちが安らぐのはスウェーデンの人たちも、日本の私たちも同じこと。
目に美しいグリーン、土の匂いと手触り、蜜蜂の羽音、収穫の味わい…
五感を心地よく刺激してくれる「私のコロニーロット」を生活の中に取り入れてみませんか?
ベランダの一角、キッチンの隅など、ちょっとしたスペースで野菜やハーブを育ててみましょう。
日々成長していく小さな緑は、想像以上にあなたを元気にしてくれるはず。そして食卓を囲む家族にも。
我が家で育った小さな命に、誰もが癒され、満たされます。

スウェーデンの思想を住宅に

自然の営みの近くにいること。
それは私たちの心と身体をやわらかくし、
ストレスの少ない、フラットな状態へと戻してくれます。
自然が持つ見えない価値にいち早く気付いたスウェーデンでは、
20世紀初頭に「森林保護法」や「自然享受権」の整備を進め、
世界に先駆けて徹底した保護に乗り出しました。
食べること、着ること、そして住まうことも、自然に寄り添い、
持続可能な社会になるように…長い時間をかけてスウェーデンで培われてきた、
自然とともに生きるノウハウとポリシーは、スウェーデンハウスが大切にする、
住まい作りのポリシーでもあります。       

森の性能

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  • スロイド

    スロイド

    スウェーデン語【バネ・外に走り出る】
    18歳になると、スウェーデンでは成人の仲間入り。 6月に行われる高校の卒業式は、日本の成人式と同様に、明るいお祝いムードに包まれます。 卒業式はutspring(ウートゥスプリング:外に走り出る)と呼ばれ、社会へ飛び込んでいく第一歩。 「独り立ち」への喜びと大人になる緊張感を胸に、卒業生たちはお祭り騒ぎで街を凱旋します。

  • スロイド

    スロイド

    スウェーデン語【手仕事】
    長い冬、家の中で過ごす時間が多いスウェーデンで、家庭内で行われていた「ものづくり」を指す言葉がスロイド(手仕事)です。 生活用品や衣類、インテリア、おもちゃ…オートメーションが進み、大量生産の世の中になった今でも、 スウェーデンの人たちは「自分でつくる」ことを 愛してやみません。心を込めて、時間をかけて、誰かのために… ずっと愛せるものをつくり出すことは、彼らにとってかけがえのない喜びなのです。

  • ナチュール

    ナチュール

    スウェーデン語【自然】
    森と湖の国スウェーデン。
    人々は「自然と共に」そして「自分自身も自然体で」
    という思いを持って暮らしています。
    自然はみんなのものであり、土地所有者の許可なく
    自然の恩恵を共有できる「自然享受権」という
    独特な権利も認められています。
    生活の一部、生き方の基盤となるキーワードです。

  • ソンマルストゥーガ

    ソンマルストゥーガ

    スウェーデン語【サマーハウス】
    夏を過ごす家—— スウェーデンのサマーハウスは、
    日本の「別荘」とは少し様子が異なる。
    日常の喧騒から離れ、生活の場を自分たちで
    一つ一つ作り上げながら、自然の偉大さを感じ、
    日々の生活に深く感謝する。ここで過ごす夏の時間は、
    スウェーデンの人々の「生きる力」の源となっている。

  • フェンステル

    フェンステル

    スウェーデン語【窓】
    スウェーデンの人たちにとって、
    窓は単なる「開口部」ではない。 光あふれる短い夏と、暗く長い冬がめぐる暮らしの中で、窓は「太陽の入り口」となったのだ。
    個性豊かに飾られた窓辺は、道行く人の目も楽しませ、街を、そしてスウェーデンという国を
    美しく彩っている。

  • ラゴム

    ラゴム

    スウェーデン語【ちょうどよい・ほどほど】
    ex:ほどほどが一番
    ヴァイキングたちが一杯の蜂蜜酒を回し飲みする時に、
    それぞれが自分にちょうどよい量を飲んで分け合った
    “Laget om(ラーゲット・オム)=仲間と分け合う“
    という言葉が語源とも言われる。
    多すぎず、少なすぎず、自分に合った物や量を良しとするスウェーデンの哲学を表す言葉。

  • フィーカ

    フィーカ

    スウェーデン語【お茶の時間、お茶をする】
    ex:お茶にしませんか?
    スウェーデン独自のコーヒーブレイク。コーヒーを
    意味するKaffeがひっくり返ってFikaになったと
    言われている。コーヒーと一緒に軽いパンやお菓子
    がセットになることが多く、スウェーデンの人々が
    大事にしている、心を通わせ合う時間。もちろん一人
    でのフィーカもOK。

  • ミューシグ

    ミューシグ

    スウェーデン語【心地良い場所・空間・時間】
    ex:ああ、ミューシグだね。
    のんびりと、心地よい状態を指します。一人でも、
    親しい人と一緒でも、自分の気持ちに素直になって、
    心の底からリラックス。スウェーデンの人々が大切
    にしている、暮らしのキーワードです。

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