クリスマスは家族で

クリスマスは家族でクリスマスは家族で

今年のクリスマスは誰と過ごすの?11月も終わりに近づくと、日本ではそんな会話が聞かれはじめますが、スウェーデンでは「クリスマスは家族で」がスタンダード。仲間や恋人と賑やかに祝うのは、ニューイヤー・パーティーが主流です。離れた場所で暮らしていても、どんなに忙しくても、クリスマスには暖かな光の灯る我が家に帰って家族で過ごしたい。誰もがそう願います。ツリーの下に並んだプレゼント、クリスマスのご馳走、グロッグ(ホットワイン)の香り…「God Jul!」と挨拶を交わして抱き合えば、幼い頃の懐かしいクリスマスの思い出が、胸に鮮やかによみがえります。

「待つ」を楽しむ

「待つ」を楽しむ「待つ」を楽しむ

窓辺に飾られる4本のロウソク。最初の1本が灯れば、クリスマスを待ちのぞむ期間「アドベント」の始まりです。アドベントキャンドルと呼ばれるこのロウソクは、19~20世紀のヨーロッパで始まった習慣。クリスマス直前の日曜日から数えて4週間、日曜ごとに火を灯す本数を増やしながら、人々はクリスマスを迎えるための準備をしていきます。カーテンやテーブルクロスをクリスマスのものに替え、窓辺には星、玄関にはリースやスワッグを飾り、子どもたちはツリーのオーナメント作り。イヴの夜に食べるクリスマスハムやお菓子の用意もお忘れなく。さあ、もうじきクリスマス!一年で一番楽しくて、光輝く聖なる日。近づいてくる鈴の音を聞くように、子どもも大人もワクワクしながら過ごします。      

家族を繋ぐ思い出

家族を繋ぐ思い出家族を繋ぐ思い出

今年もまた会えたね、と微笑むかのような華やかなクリスマスプレート。年に一度だけ登場する品物には、自然と家族の歴史が刻まれます。おばあちゃんがお嫁入りのとき、両親から受け継いだ名作のティーカップ、パパが生まれた冬に揃えたワイングラス。特別な季節のテーブルに、長い伝統とクラフトマンシップを感じる銘品を合わせれば、テーブルに向かう一人ひとりの心を晴れやかに、そしてキリリと引き締めてくれます。今年のクリスマスは思い出の詰まった品物たちとともに、良いモノを長く受け継いでいく大切な時間を家族で過ごしてみませんか。

手作りで祝う
オーナメント型紙プレゼント!
〈切り抜いて飾るクリスマスモチーフ〉

スウェーデンの人たちは伝統を大切にしながらも、
そこに手作りのぬくもりや新しいアイデアをプラスしていくのが得意。
毎年この時期には、窓際にさまざまな飾りが登場し、
道行く人たちの目を楽しませます。
クリスマスが待ちきれない!そんな気持ちにぴったりな、
手作りレシピをご紹介します。
窓辺やツリーの飾りとして、ぜひご家族でお楽しみください。

クリスマスオーナメント

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  • グッドユール

    グッドユール

    スウェーデン語【メリー・クリスマス】
    「天には栄光が、地には平和があるように。」
    キリストの生誕を祝うクリスマスは、スウェーデンの人たちにとって、一年のうちで最も大切な行事です。 街はクリスマスマーケットで賑わいますが、買い物が終われば家路を急ぎ、家族で穏やかな時間を過ごすのが、伝統的なクリスマスシーズンの過ごし方です。 暗闇が深ければ深いほど、小さな光が輝きを増すように、長い冬を迎える北欧では、クリスマスは心に希望を灯す時。
    「God Jul!」と笑顔で挨拶を交わしながら、愛する人たちに平和があるようにと祈ります。

  • スロイド

    スロイド

    スウェーデン語【バネ・外に走り出る】
    18歳になると、スウェーデンでは成人の仲間入り。 6月に行われる高校の卒業式は、日本の成人式と同様に、明るいお祝いムードに包まれます。 卒業式はutspring(ウートゥスプリング:外に走り出る)と呼ばれ、社会へ飛び込んでいく第一歩。 「独り立ち」への喜びと大人になる緊張感を胸に、卒業生たちはお祭り騒ぎで街を凱旋します。

  • スロイド

    スロイド

    スウェーデン語【手仕事】
    長い冬、家の中で過ごす時間が多いスウェーデンで、家庭内で行われていた「ものづくり」を指す言葉がスロイド(手仕事)です。 生活用品や衣類、インテリア、おもちゃ…オートメーションが進み、大量生産の世の中になった今でも、 スウェーデンの人たちは「自分でつくる」ことを 愛してやみません。心を込めて、時間をかけて、誰かのために… ずっと愛せるものをつくり出すことは、彼らにとってかけがえのない喜びなのです。

  • ナチュール

    ナチュール

    スウェーデン語【自然】
    森と湖の国スウェーデン。
    人々は「自然と共に」そして「自分自身も自然体で」
    という思いを持って暮らしています。
    自然はみんなのものであり、土地所有者の許可なく
    自然の恩恵を共有できる「自然享受権」という
    独特な権利も認められています。
    生活の一部、生き方の基盤となるキーワードです。

  • ソンマルストゥーガ

    ソンマルストゥーガ

    スウェーデン語【サマーハウス】
    夏を過ごす家—— スウェーデンのサマーハウスは、
    日本の「別荘」とは少し様子が異なる。
    日常の喧騒から離れ、生活の場を自分たちで
    一つ一つ作り上げながら、自然の偉大さを感じ、
    日々の生活に深く感謝する。ここで過ごす夏の時間は、
    スウェーデンの人々の「生きる力」の源となっている。

  • フェンステル

    フェンステル

    スウェーデン語【窓】
    スウェーデンの人たちにとって、
    窓は単なる「開口部」ではない。 光あふれる短い夏と、暗く長い冬がめぐる暮らしの中で、窓は「太陽の入り口」となったのだ。
    個性豊かに飾られた窓辺は、道行く人の目も楽しませ、街を、そしてスウェーデンという国を
    美しく彩っている。

  • ラゴム

    ラゴム

    スウェーデン語【ちょうどよい・ほどほど】
    ex:ほどほどが一番
    ヴァイキングたちが一杯の蜂蜜酒を回し飲みする時に、
    それぞれが自分にちょうどよい量を飲んで分け合った
    “Laget om(ラーゲット・オム)=仲間と分け合う“
    という言葉が語源とも言われる。
    多すぎず、少なすぎず、自分に合った物や量を良しとするスウェーデンの哲学を表す言葉。

  • フィーカ

    フィーカ

    スウェーデン語【お茶の時間、お茶をする】
    ex:お茶にしませんか?
    スウェーデン独自のコーヒーブレイク。コーヒーを
    意味するKaffeがひっくり返ってFikaになったと
    言われている。コーヒーと一緒に軽いパンやお菓子
    がセットになることが多く、スウェーデンの人々が
    大事にしている、心を通わせ合う時間。もちろん一人
    でのフィーカもOK。

  • ミューシグ

    ミューシグ

    スウェーデン語【心地良い場所・空間・時間】
    ex:ああ、ミューシグだね。
    のんびりと、心地よい状態を指します。一人でも、
    親しい人と一緒でも、自分の気持ちに素直になって、
    心の底からリラックス。スウェーデンの人々が大切
    にしている、暮らしのキーワードです。

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