いそがしい朝の時短アイデア
スウェーデンの朝の定番メニューは、ヨーグルトにシリアルを入れたものや、歯ごたえのあるライ麦入り乾燥パン「クネッケブロード」にバターを塗り、チーズやハム、野菜などをのせたオープンサンド。
ダイニングテーブルやキッチンのカウンターに食材を並べて、家族それぞれが好きなものを取って自由に食べます。
食べ終わったら、子どもも大人も自分でお片づけ。
食器はそれぞれが食器洗い機に入れ、最後の一人がスイッチを入れます。
それぞれを尊重し、それぞれが役割を果たす。
それがスウェーデン流時短テクの秘密かもしれません。
さわやかなパウダールーム
バスタブ、洗面台、トイレが
一つの空間に集約されていることが多い、
スウェーデンのパウダールーム。
壁付けの収納を設けたり、家族それぞれに専用のフックを設けて、限られたスペースを有効に活用します。
そして、キャンドルやグリーンを置いて温かみを加えることも、心地よい空間にするための大切なポイントです。
お出かけをスムーズに
玄関で靴を脱ぐ文化は、スウェーデンも日本も同じ。
スウェーデンでは、玄関の壁面にコートやバッグをかけるフックを設けます。
家族それぞれの持ち物が一目でわかりやすく、お出かけがスムーズに。
さらにベンチがあれば、ちょっと荷物も置けて靴の脱ぎ履きもらくらく。
床に直接ものを置かないので、お掃除がしやすくなります。
北欧ならではのユニークな柄が魅力のアクセントクロスは、自然素材との相性がぴったり。
玄関や水回りの一面など、小さなスペースなら気軽に楽しめますよ。
テラスでひといきフィーカタイム
スウェーデン語で、「お茶の時間、お茶をすること」を意味するフィーカ。
1日のうち、午前10時と午後3時の2回楽しむのが一般的とされています。
作業の手を休め、美味しいお茶を楽しんだり、誰かとおしゃべりする時間は、単なるリフレッシュだけでなく、心からリラックスして相手との関係をより親密にするもの。
仕事の打ち合わせも、まずはフィーカで心を開いてからといわれるほど、日常的に親しまれている大切な習慣です。
その日一番気持ちのよい場所に、お気に入りのラグやクッションを並べ、お茶と甘いお菓子で、フィーカを楽しんでみませんか。
屋外でも、家具や小物のコーディネートを自由に楽しむのがスウェーデンスタイル。
ラグを敷くだけでくつろぎ感がぐっとアップします。
汚れが気になる場合には、ラグの下にビニールシートを敷くと安心ですよ。
ファミリールームで家族の時間
スウェーデンの住まいには、ゲストをもてなすリビングとは別に、家族だけがくつろぐ「ファミリールーム」という場所があります。
ファミリールームは、部屋として独立した空間に限らず、ラグやソファ、一人がけのゆったりした椅子などを置いて、みんながくつろげるようにしつらえたスペースを表します。
スウェーデンの人々はここで子どもに絵本を読み聞かせたり、テレビを見ながら家族とゆっくり過ごします。
蚤の市で見つけたとっておきのカップに、肌触りのよいブランケット、家族のお気に入りが集まる場所にキャンドルを灯せば、のんびりと心地よいミューシグな時間が訪れます。
グリーンとレースのカフェカーテン
暗く長い冬を過ごすスウェーデンの人々にとって、窓は大事な太陽の入り口。
自然の恵みを受け取る場所だからこそ、窓の素材や窓辺のしつらえを大切にしています。
ここで、日本でも楽しめる、スウェーデン流窓辺の飾り方をご紹介しましょう。
まずは、お好きな鉢植えを窓辺に並べます。
このとき、アンティークの缶や空き箱などを使って鉢植えの高さにリズムをつけるのがポイント。S字フックをつかって、ポトスやアイビーなどつる性の植物をカーテンレールの上から吊り下げます。
視線が気になるガラス部分には、レースなどの光を通す素材を選びましょう。
テーブルセンターをカーテン代わりに飾ってもいいですね。
洗濯のりを使って、しっかりアイロンをきかせたドイリーを糸でつなげば、簡単レースモビールの出来上がり。
全体のバランスをみながらモビールを飾れば、素敵な窓辺の完成です。
ひとりを楽しむプライベートルーム
自立した個人を尊重するスウェーデンでは、家族のあり方ももちろん同じ。
自分も家族も、お互いがちょうどよい、ラゴムな状態であることを大切にしています。
休日のひととき、ベッドルームの窓辺にゆったりとした椅子と、読みかけの本を持ち込んで、自分だけの時間を過ごしてみましょう。
壁を白いままにせず、写真やアートを飾るのがスウェーデンスタイルのインテリア。写真を飾るときはモノクロームでそろえるなど、テーマを統一するのがおすすめ。
ファブリックと同じ色のフレームを選べば、お部屋の印象が整います。
寝るためだけの部屋と思いこんでいたスペースで過ごす特別な時間は、心をゆっくりとほどいてくれます。
心がほどよい状態を取り戻したら、家族と一緒に過ごす時間が、いつも以上に愛おしいものに感じられますよ。