育児休暇

日本ではここ数年「イクメン」という言葉をよく耳にしますが、スウェーデンでは女性が社会進出した60年代に、すでに男性が育児をする事が当然の社会となりました。
家庭の中では、得意な分野や仕事の都合によって、できる方ができる事をするというように、自然に家事の役割分担もできています。480日の育児休暇は子どもが8歳になるまでにママとパパでシェアすることができますが、そのうち60日間だけは、それぞれが必ず確保しないといけないという制度があります。これは、パパにもちゃんと育児休暇をとってもらうようにと、イクメン育成にさらに拍車をかけた制度です。
ですから平日に街中でパパがベビーカーを押している姿も、驚く程普通の光景です。昼下がりのカフェにはパパ友たちがFikaしている姿もよく見かけます。優しい社会の一面を垣間見たようでホッとしますが、日本にはいつそんな日が訪れるのだろうか…と、改めて考えさせられる瞬間でもあります。

育児休暇中のパパ同士が昼間のカフェでくつろぐ風景

4時にはパパがお迎え

少し前の話ですが、私がスウェーデンで娘を保育園に預けていた頃、一番驚いたのはパパが4時頃お迎えにくることでした。あまりに不思議だったので「どうしてこんな時間にお迎えにこれるの?」と尋ねたところ、自分は早朝出勤して、ママは子どもを保育園に預けてから出勤したから、その代わりに仕事が早く終わる自分がお迎えにきたという事でした。
それにしても労働時間、短かくないですか?実はそこにもまたフレキシブルな制度があったのです。子どもが小さいうちは2人とも正社員としてパートタイムで働けるというシステムです。
インターネットが発達してどこでも仕事ができる現在では、さらにフレキシブルさが増しているのではないかと思います。仕事を家庭に持ち込まないスウェーデン人には少し複雑な環境になったようですが、家族と過ごす時間を大切にするためには、これくらい柔軟性のある社会が理想的ですね。

パパの大きなお膝で読んでもらうお話に、聞き入る子どもたち

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