スポーツ休暇

スウェーデンの学校では、2月下旬にウィンタースポーツを楽しむために定められた1週間のスポーツ休暇があります。
家族でスキー旅行に行くのが一般的ですが、中には冬の暗さから逃れ、太陽の光を求めてヨーロッパを南下したり、遠くはアジア、アフリカまで旅行する人たちもいます。もちろん、家でゆっくり過ごしたい人たちも、近場でウィンタースポーツを楽しむことができます。

「水上に浮かぶ街」と呼ばれる首都ストックホルムは、四方を海や湖に囲まれています。冬になると、その水面は厚い氷で覆われ、大自然のスケートリンクに姿を変えるのです。その上を自由気ままに滑るのも楽しいのですが、普段は遠回りして車や地下鉄で渡る対岸まで、氷が張った湖の上を散歩するのは格別!ここで何度冬を過ごしても、やっぱりわくわくするものです。本格的な装備をして、遠くの島までスケートで遠征する人たちは、氷上でのFika(※)を楽しみます。こんなふうに街に残ってウィンタースポーツを満喫する人たちも少なくありません。

寒さに関係なくアウトドアライフを楽しむのが得意な北欧の人たち。
厳しい冬を生き抜く国民は、こうしてエネルギーを補給し、体だけでなく心の健康も維持する術を身に付けたのですね。
北欧の春はまだまだ…
スポーツ休暇は残りの冬を乗り切るための大切なお休みなのです。

Fika(フィーカ)とはスウェーデンのコーヒータイム。コーヒー好きのスウェーデン人にとって、なくてはならない大切な時間です。

氷が張ったメーラレン湖に出来た自然のスケートリンクで遊ぶ子どもたち。ストックホルム市街地、Kungsholmen(クングスホルメン)

ヴァーサロッペット

ストックホルムの北西部にあるダーラナ地方では、毎年3月の第一日曜日にVasaloppet(ヴァーサロッペット)という世界最大で最古のクロスカントリースキーの大会が開催されます。この大会には国内だけでなく世界中から15000人もの参加者が集まります。ちょうどこの時期はスポーツ休暇にあたり、開催地はスウェーデン各地から集まった家族連れで賑わいます。

ヴァーサ週間と呼ばれる「ヴァーサロッペット」開催までの1週間は、メインの大会以外に7つの競技が行われます。子どもだけのコース、女性だけのコース、会社や友達同士、家族等の団体で参加するコース等があり、スピードやテクニックを競い合うだけでなく、大自然の中でウィンタースポーツを楽しむことを提案しています。特に3歳から10歳の子どもたちが参加するBarnens Vasaloppet(バーネンス・ヴァーサロペット)ではスキーの楽しさそのものを教えることを目的としていて、参加者全員がメダルを貰えるというのもスウェーデンらしいところですね。

Vasaloppet(ヴァーサロッペット)のサイト
http://www.vasaloppet.se/wps/wcm/connect/en/vasaloppet/start

9〜16歳が参加する Ungdoms Vasa(ウングドムスヴァーサ)

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