冬の間、家で過ごすことが多いスウェーデンの人たちは、おうち時間の楽しみ方も上手です。四季の模様替えをする際にも季節感あふれるアレンジが得意で、特に夏は、この時期にしか楽しめない草花を取り入れた、気取らないしつらえに心を奪われてしまいます。そんなスウェーデン流「さりげないしつらえ」のテクニックを、見瀬理恵子さんがご紹介します。
ハンギングのテクニック
スウェーデンで驚いたお花の飾り方のひとつは、お花をリボンなどで結び、花を下に向けて窓辺に吊るす飾り方です。暑い日本の夏では、すぐに枯れてしまいそうなので、麻紐でデコレーションした小さな空き瓶にお花を生けて、吊るした流木に飾ってみました。
キッチンの窓辺にもお花を
散歩中に見つけたアカツメクサを、スウェーデンのジンのボトルに生けました。ダークなブラウンが明るいキッチンに変化を与えてくれる、素敵な花瓶になりました。
細長いボトルにはシンプルに
スウェーデンのクリスマスに飲むスパイス入りワインGlögg(グロッグ)やりんごのお酒アップルシードルのボトルを使ったアレンジ。細くて背の高いボトルには1輪挿すだけで十分。ベッドルームの窓辺にはこれくらいシンプルなものが似合います。
手編みレースのテーブルセンター
夏になるとストックホルム近辺のロッピス(蚤の市)に足しげく通い、少しずつ集めたビンテージの品は今でも宝物。この手編みレースのコースターとテーブルクロスもそのひとつ。白い糸で編まれたモチーフだけを選び、大小異なるものを繋ぎ合わせてテーブルセンターにしました。
レースペーパーでもっと気軽に
レースペーパーを使って同じようにテーブルを飾ってみるのもいいですね。同じ大きさのモチーフを少しずらしながら繋いだり、大小さまざまなレースペーパーを並べても。
レースのリボンを使ったデコレーション
レースのリボンは手芸店で買ったもの。空き瓶に巻くだけで雰囲気がぐっと変わります。
テラスのテーブルセッティング
大きさの異なる葉っぱを敷いて、テーブルクロスの代わりにしました。石や流木などの自然のアイテムは、アウトドアの雰囲気を盛り上げてくれます。
ショットグラスをハーブでアレンジ
「新ジャガ」と「酢漬けニシン」と「アクアビット」はミッドサマー(夏至祭)に欠かせない3つのアイテム。アルコール度数の高いスパイス入りの蒸留酒「アクアビット」を一気に飲み干すワイルドな習慣も、ショットグラスをハーブや花で飾るだけで和らぎそうです。
ゲストへの心づかい
カトラリーをナプキンで包み、お花とネームプレートを添えれば、ゲストも笑顔になること間違いなし。