スウェディちゃんが家族と暮らすスウェーデンハウス。
その家づくりには細やかな施工手順や作業の工夫があります。
大好きな自分のお家がどのようにつくられていくのか、
強さや快適さの理由を、ムース先生と一緒に探ります。
今回は快適な暮らしのために、
高い気密性能が大切という話をしていくよ。
隙間を減らすことを、
家づくり用語で「気密」というんだ。
お家の隙間!?
私のお家には、隙間なんて
ないと思うけどなぁ。
そ、そうだね!
スウェディちゃんのお家は、
とっても隙間が少ない家だよ。
さまざまな施工の工夫をして
「高気密」を実現しているからなんだ。
快適な暮らしのために、この性能は不可欠。
だから、どうして気密が大事で、
隙間がない方がいいのかを
学んでいこう!
「高気密」は家の快適性能を支える要
1年中、快適な室内環境を保つためには3つの要素が必要です。

- =
隙間がとても少ないこと

- =
断熱材で家全体を
包み込んで、外気の影響を
伝えないこと
- =
室内の空気を隅々まで
入れ替えること
高い気密性能があるからこそ
断熱性能と計画換気がきちんと働くんだ。
「気密なくして快適なし!」だよ。
隙間は熱や冷気の逃げ道に!
高い断熱性能を備えていたとしても、隙間があれば、そこから外の寒さや暑さが部屋の中に入り込み、冷暖房をしてもその空気は外に出ていってしまいます。断熱材の効果を存分に発揮させるために、隙間を減らすことが大切です。
「高気密」があってこその高断熱。
快適な温度環境を保てます。
[ 一般住宅の場合 ]
計画換気にも、隙間は大敵!
隙間から勝手に空気が出入りする気密性能が低い家では、新鮮な空気を送り込んでも、隅々まで行き渡る前に、一番近くの隙間から抜けていってしまいます。空気の流れをコントロールして、隅々まで空気を入れ替えることが大切です。
「高気密」があってこその計画換気。
健全な空気の質を保てます。
気密性能はとても大切。
けれど住宅性能の基準に「C値(気密性能)」はない。
1999年、日本に「次世代省エネルギー基準」が創設された際、気密性能を示すC値は、断熱性能を示すQ値とともに、地域ごとに基準値が明記されていました。しかし2009年の法改正で、C値の基準が削除。さらに2013年施行の改正省エネルギー基準からは「気密」の文字まですべて消えてしまいました。現在「ZEH基準」や「HEAT20基準」などの住宅性能基準にもC値は入っていないのです。
国が定めた「住宅性能基準」
というものがある。
その話をしておくよ。
でもね、国の基準として
C値が定められていないからといって、
C値はどうでもいい…ということではないんだ!
快適に暮らせる「家」には、
性能をきちんと発揮させる
高気密が不可欠だってこと、
覚えておこうね。
つまり
「気密なくして快適なし!」
なのね!
でもお家の隙間って、
どこにあるのかな!?
じゃあ、次は家中の小さな
「隙間」や「穴」まで見逃さず、
どんな気密対策をしているのかを見ていこう!
建物の隙間を減らす気密対策
壁や床の継ぎ目、窓の継ぎ目、さらに生活に必要なコンセントや、換気扇などの外壁を貫通する部分、床を貫通する給排水の配管まわりまで…。小さな隙間も、抜かりなく、見逃さず、細やかな気密施工をしています。
壁と壁に隙間なし
外壁パネル同士を隙間なくつなぐことで気密性を高め、断熱ラインもつなげます。小さな継ぎ目にまで断熱材を挟み込み、その上から防湿気密フィルムを重ねて覆います。
床と壁に隙間なし
床の上に貼った気密パッキンの上にガイドレールを設置し、外壁パネルを立ち上げることで、気密パッキンを自重で押しつぶし、隙間をつくりません。
隙間をつくらない
「回転式窓」の性能
スウェーデンハウスの窓は回転式。窓枠に巡らせた気密パッキンにより、まるで、潜水艦のハッチや旅客機のドアのように密閉させます。隙間をつくらず、窓そのものの構造が高い気密性能を備えています。
窓を閉じた時、サッシが窓枠に気密パッキンを押し付けるように密着します。
レールの上に車輪が乗る構造なので、窓を閉じても窓枠とサッシの間に必ず隙間が生じます。
窓は、閉じている時にも、
熱(暑さや寒さ)や音など、
さまざまなものの
出入り口になり得る。
窓の性能が家全体の
快適にかかわるほど重要だよ。
窓の外側に「防水気密テープ」
外壁パネルの外側の透湿防水シートと窓枠を、75㎜幅の防水気密テープで留め付けます。窓まわりに隙間をつくらず、気密性と防水性の両方を確保します。
生活に必要なあらゆる「穴」にも気密対策
コンセント裏に「気密ボックス」
外壁パネルの室内側にコンセントを取り付ける場合は、コンセント器具の裏側にプラスチック製の気密ボックス(防気カバー)を使用して気密性能を確保。配線を通しても、気密処理ができる仕組みです。
スウェーデンハウスでは、
コンセントの場所を決める時に、
可能な限り内壁に設ける
設計基準があります。
外壁を貫通するダクトに「気密施工」
キッチン、ユニットバス、トイレの換気扇のダクトは、外壁を貫通する部分なのでオリジナルの給排気ダクトを使用。フランジ(円筒の周囲に付いているツバ)付きのアダプターを採用し、フランジ部分と透湿防水シートを防水気密テープで留め付けることで、気密性と防水性を確保しています。
床下のユニットバス点検口に
「床下点検口用キャップ」
浴室の床下には配管を通す点検口があります。そこからの外気の影響をシャットアウトするために、オリジナルの「ユニットバス点検口キャップ」を使用。さらに防水気密テープで留め付け、配管まわりを発泡ウレタンで塞ぎ、気密・断熱性能を確保しています。
床の穴への気密対策
キッチンや洗面所など、給排水管が床板を貫通する部分は、シーリング処理ですべての隙間を埋めます。また点検やメンテナンス時に使う「床下点検口」には気密・断熱型の蓋を採用しています。
ほんとに、いろいろなところに
隙間を減らす工夫がいっぱいある!
そうだね。人が健やかに
暮らすために欠かせないものには、
1つ1つの細部にまで
手を抜かずに施工を重ねて
気密対策を講じることが大切なんだ。
建物にどれくらい隙間があるかをあらわす値が、C値(相当隙間面積)。
C値は、建物が完成してから実測してはじめてわかる。
だから1棟ごとに数値は異なるんだよ。
スウェーデンハウスのC値は 0.62㎠/㎡※
この数値は、家全体で隙間が名刺2枚分以下※という小ささにあたる。
スウェーデンハウスは「高気密」ってことなんだ。
※2024年度 スウェーデンハウスの全棟実測平均値
※実質延べ床面積148㎡(約45坪)の場合 約89.9㎠
※C値は小さいほど高気密です。
快適性能を守る
スウェーデンハウスの取り組み
「全棟C値測定」を1999年から実施
気密性能の重要性に着目し、国の数値基準がない現在も「全棟C値(気密)測定」を行い続けるスウェーデンハウス。設計段階で断熱性能にかかわるU値(外皮平均熱貫流率)・Q値(熱損失係数)を計算するとともに、C値を実測することで、その性能が十分に発揮されることを確認して、お引渡しをしています。
50年間無料定期検診システム
「ヒュースドクトル50」
スウェーデン語で、ヒュースは「家」、ドクトルは「医者」。新築時の性能を長く維持できるように、お引渡しをしてから50年間、無料で定期的に点検・検診を行います。オーナー様の安心で快適な暮らしを守り続けるためのシステムです。
「高気密」こそ高性能住宅の要、と考えるスウェーデンハウスは、長年、気密性の向上にこだわってきました。細部にまで気を配り、技術や手間を要する気密施工を重ねる理由は、「長く快適に暮らしてほしい」という想いを実現するため。スウェーデンハウスはC値(気密) を実測することで、快適な住み心地をお約束しています。








