
気が付けば、スウェーデンハウスを建ててはや18年。オーナーコピーライターのひとりごと。

前回、「メンテナンスは義務じゃなくて特権だ」という話を書いた。大好きな自分の家を、手をかけながら長く住み継いでいけることは、とても幸福なことだ。
先日、東京・有明にあるスウェーデンハウスのパーツセンターを訪ねる機会があった。社員の皆さんの研修センターでもあり、部品倉庫でもあるこの場所には、
創業当時からの歴代の窓がズラリと展示してあり、改良を重ねて現在に至った40年間という月日と、変わらぬ「木枠の窓」の存在感を目の当たりにすることができる。
スウェーデンハウスは「自分たちで窓を作っている」とても珍しいハウスメーカーだ。普通は窓メーカーさんに発注して終わりなのに、何故なのか?それは窓こそが暮らしの快適を左右すると知っているから。自社製にこだわり、決して他人任せにはしないのだ。「現在の窓は11代目なんですよ」と説明を受けながら見て回る。基本形は同じながらも、少しずつ顔つきの違う窓たちはどれも美しく、頼もしい。
そして驚くべきことに、どの窓に関しても、いつでもメンテナンスができるように、全てのパーツがここに保管されていると言うではないか。もちろん、窓だけではなく、玄関ドアをはじめとするその他の建具の標準パーツも同じようにもれなく揃っている。「40年も前なので、もう部品がありません」「新しい型式のものと交換するしかないです」そんな事態は、スウェーデンハウスでは起こらないということだ。大きさも形状も違う膨大な種類のパーツが整然と保管されている風景は、一人のオーナーとしてとても誇らしく、大きな安心を感じるものだった。
良いものを作りました、長く使ってください。そんなスウェーデンハウスの自信と責任を肌で感じることのできる、このパーツセンター。たまにイベントなどで見学ツアーをやっているようだけれど、もっとたくさんの人に見せてあげたいなと思う。メンテナンスもオーナーの特権だけれど、スウェーデンハウスに暮らすということ自体が大きな特権なのだと、きっと気づくことができるだろうから。