
トリップ トラップ /ストッケ
子どもが大きくなっても、ずっと快適に使い続けられる機能性。どんな家庭のテーブルにもフィットし、いつまでも色褪せないクラシックなデザイン。ノルウェーのブランド ストッケがつくる「トリップ トラップ」は、1972年の発売から半世紀以上も経つ今なお世界中で愛されている椅子です。
デザイナーであるピーター・オプスヴィックがこの椅子をつくったきっかけは、息子のトールでした。2歳になったトールは従来のハイチェアに座るには大きく、一方で大人用のチェアに座るには小さすぎました。その様子を見て「どんな年齢の子どもでも快適に座れる椅子をつくろう」と開発がはじまりました。
つくるにあたりピーター・オプスヴィックが大切にしたのは、座り心地や安全性・耐久性もさることながら、家族みんなで食卓を囲み過ごすかけがえのない「時間」でした。彼の考える食卓とは、単に食事をするだけの場所ではありません。愛する家族が集まり、会話し、笑い合うことで、子どもたちの学びや家族の絆を育てる大切な場所。そこでは、子どもも大人も同じ目線で過ごすことが、親子の距離を近づけると考えたのです。
その想いを実現するのが、14段階に高さと奥行きを調節できる座面と足のせ板。あらゆる年齢のどんな大きさの子どもでも、家族と同じ目線で食卓につくことを可能にし、常に安定した足場があることで子どもたちは自由に体を動かせます。そんなトリップ トラップは、人間工学に基づき大人も正しい姿勢で安心・快適に座ることができるよう設計されています。
使う人とともに成長していくトリップ トラップ。ひとつの椅子を通して育まれる愛情。そこにある、家族との時間を大切にし、幸せを次の世代へと受け継ぐ北欧の文化は、私たちスウェーデンハウスの家づくりの根底にも息づいています。