スウェーデンを訪ねて、日本に戻ってきたスウェディちゃん。
大好きな自分のお家がどのようにつくられるのか、
ムース先生と一緒に探ります。



スウェディちゃん、
お家の部材が、
いよいよ日本に到着したよ!
やったぁ!
あのスウェーデンの森から
つながって、日本に来たんだね!




そう、現地工場で生産された部材は、
工場から港まで鉄道で運ばれ、
大型コンテナ船に積まれて、
スウェーデンを出発!

そして、およそ50~55日かけて、
日本の6つの港へやってくるんだ。


日本の6つの港へ到着
日本に到着した部材は、石狩湾新港、仙台港、横浜港、名古屋港、神戸港、博多港の6カ所で荷揚げします。


港から国内の各倉庫へ
そして国内にある7つの倉庫〔ストックヤード〕に運ばれ、適切な環境で保管管理します。
全国の倉庫〔ストックヤード〕で
常に約500棟分の部材をストックしているんだ。
建築現場には、1棟分の全部材を1度に運ぶのでなく、
作業工程に合わせて必要な部材を分けて
運んでいくんだよ。

スウェーデンハウスができるまでを
見てみよう!
どんなふうに進めていくのかな。
今回は、その施工手順を見ていこう。

お家のつくり方が
わかるのね!


着 工

基礎をつくる
基礎工事
強い家は堅牢な
基礎から生まれる。
スウェーデンハウスの基礎は、強固な鉄筋コンクリート造の「べた基礎」と「布基礎」があります。地盤の状況に合わせて最も適した基礎を採用します。
強い家づくりのためには、
強い基礎が不可欠。
基礎工事は、約1カ月ほどかけて、
丁寧に正確に施工していくよ。



床をつくる
基礎ができると、建物を組み立てる工事が始まる。
1階床→1階壁パネル→2階床→2階壁パネル→屋根(小屋組)の
順で進み、平均すると1週間ほどかかる。
工事に必要な部材は、ストックヤードから
タイミングよく届くよ。

床組
冬の暖かさのワザは
床下にあり。
土台と根太(床の構造材)を組み、グラスウール(断熱材)200mm※を、隙間なくぎっしりと敷きつめます。1階床組には、防腐・防蟻薬剤を加圧注入した部材を使います。
※北海道エリアは220㎜となります

足元の暖かさは
心地よさの要。
だから床の断熱性能は、
とても大事なんだ。

ハイハイする赤ちゃんも
寒くなくて安心!


高い剛性を発揮する
水平ダイアフラム構造。
床の面材と枠材を「一枚板」のように強固に一体化。大きな外力を分散させることができ、剛さと強さを兼ね備えた床組が完成します。



壁をつくる
壁組
現地工場で生産された
強固な木質壁パネル。
スウェーデンの工場でつくった木質壁パネルを釘や金物で接合して、一体化した頑丈な壁をつくります。工程は、1階壁パネルの立ち上げ→2階床組→2階壁パネル立ち上げと進みます。

木質壁パネルは、
品質管理が行き届いた現地工場で、
すべてクローズドパネルとして製品化し、
安定したクオリティで届けられるよ。


屋根をつくる
小屋組(屋根組)
力学的に安定した
三角形構造の木質トラス。
木質トラスとは、三角形をひとつの単位として組み込んだ屋根構造材のこと。強度が安定し、軽くて丈夫な構造を実現します。そのトラスを0.6mまたは1.2m間隔で並べて固定した後は、野地合板を貼って小屋組と一体化します。


躯体の養生
雨に気をつけたい期間は、毎日の作業終了時に大切な建物をシートで覆うことで、できる限り雨にさらさず、汚さないように努めます。スウェーデンの現地工場でつくられた構造部材のクオリティを守り抜くと同時に、すべてのスタッフが、オーナー様の大切な財産をお預かりしているという意識を共有して丁寧に養生を行います。
詳しくはこちら

完 成

屋根、外装、内装、設備工事などを経て、完成!最後に、快適な暮らしに欠かせない気密性能=C値(相当隙間面積)※の実測を全棟で行い、十分な性能を有していることを確認してお引渡しをします。着工から完成まで、平均で4カ月かかります。
※C値(相当隙間面積)=0.64㎠/㎡(スウェーデンハウス2022年度の全棟平均)
家に隙間がどれくらいあるかを測定して気密性能を評価します。値が小さいほど高気密です。
「床」「壁」「屋根」、それぞれを頑丈につくり、
その「6つの面」を強固に一体化することで、
家全体が1つの「堅い箱」のような
「モノボックス®構造」になっている。
高強度を叶え、安心と快適が長続きする家が生まれるんだ。
それが、スウェーデンハウスなんだよ。


私が大人になっても、
ずっと暮らせる大好きなお家には、
もっと秘密がありそうね!

そうだよ!
次からは、スウェーデンハウスの
強さや快適さの工夫を、
順番にもっと詳しく見ていこうね。

スウェーデンの森で長い年月をかけて育った木は、現地の工場で部材となり、海上輸送で日本に届きます。日本では、倉庫〔ストックヤード〕に保管管理され、建築スケジュールに合わせて、必要になる部材ごとに運び出しが行われます。スウェーデンハウスの高い基本性能が正しく発揮されるよう、建築現場では、しっかりした管理体制のもと、完成後は隠れてしまう細部まで、1つ1つ施工を積み重ねていきます。そして、すべての関係者が1つのチームとなって、「末永く快適に暮らしていただきたい」という想いを共有しながらスウェーデンハウスをつくり、お届けしています。