大好きなお家のことがもっと知りたくなった、スウェディちゃん。
どうしてスウェーデンなの? どうやって日本に来るの?
その秘密を探しにスウェーデンハウスの故郷、スウェーデンを訪ねます。
スウェディちゃんのお家について知るために、
スウェーデンの循環する森の仕組みや、
持続可能な社会の取り組みについて
学んできたね。

ムッレくんや、現地工場の人が
教えてくれたことね!
今回は、そこからつながる
“スウェーデンハウスに暮らす”ことが、
地球環境に貢献することについて学んでみよう。
スウェディちゃん、未来の地球のために、
「カーボンニュートラル」を実現することが、
世界の緊急課題になっていることを
知っているかな?



カーボン
ニュートラル?
「カーボン」は炭素、
「ニュートラル」は中立を意味するよ。
人が暮らしていく中では、CO2の排出自体を
ゼロにすることができないから、
大気中に排出される二酸化炭素をはじめとする
温室効果ガス※の量と、
森林などが吸収する量とを
差し引きゼロにしていきましょう、
という目標なんだ。
※二酸化炭素(CO2)をはじめ、メタン、N2O(一酸化二窒素)、フロンガスを含む「温室効果ガス」を対象にしたもの








日本も含めた世界の120以上の国と地域が「2050年にカーボンニュートラルを目指す」ことを表明しています。近年のさまざまな気象災害は、日常生活や経済活動によって排出される温室効果ガスが原因です。ですから「カーボンニュートラル」の実現は、国も企業も国民も、みんなに関係する課題です。
まずグラフを見てみよう。
世界全体のCO2排出量のうち、約40%を占めるのが
建築関連なんだ。多いことがわかるね。


IFC calculations based on data from the Global Trade Analysis Project (2022)
そうか。
建物やお家をつくるには、
たくさんの材料や
エネルギーが必要だもんね。

今後、建築の分野でCO2排出量を
減らしていくことが大きな課題の一つなんだ。
日本でも国やさまざまな団体が、
取り組みを進めているんだよ。

材料を生産し、家を建て、長く暮らし、寿命を迎え解体するまで。
全てのCO2排出量を知ることから始まる
まず何が、どれくらいCO2を排出しているのか、
建物の生涯を通した全体像を
知ることが大事なんだ。
サステナビリティ=持続可能であるかは、
とても長~い目線で見ていかないとね。
スウェディちゃんのお家「スウェーデンハウス」の
生涯を通したCO2排出量を見ていこう。

私のお家が、
どれくらいCO2を
出しているのかが
わかるのね!

建物の原材料の抽出・製造・輸送から、維持管理、耐用年数終了(解体・リサイクル)までの、生涯を通じたCO2排出量の総和を、エンボディドカーボンと言います。
スウェーデンハウスが調査した
エンボディドカーボンを紹介するよ。

スウェーデンの森の木が
製材になるまで
CO2排出量:16t(全体の4.95%)
スウェーデンの森から調達された木材等を原材料(製材、合板等)にする過程で排出するCO2量を、スウェーデンハウス1棟あたりにした試算です。


「木」は、再生できる唯一の建築資材。
そして木材を加工する過程でのCO2排出量は
アルミなどの資材と比べて非常に小さい。
またスウェーデンの製材は、日本国内の製材と比較しても、
CO2排出量が少ないんだ。※原単位からの比較(一定量の生産物をつくる過程で排出する二酸化炭素排出量)






現地工場
「トーモクヒュース」で
製造・加工
CO2排出量:0t(実質CO2排出量ゼロ)
現地工場は、
100%再生可能エネルギーで
稼働しているからだよ。

スウェーデン国内輸送
CO2排出量:0.02t(全体の0.006%)

スウェーデン国内の輸送は、
工場近くの貨物ターミナルまでを車両で、
貨物ターミナルから港までを
CO2排出量の少ない鉄道で行なっている。
スウェーデンから日本までの海上輸送は、
大型コンテナ船で行なわれていて、
エンボディドカーボンに占める割合は
わずか1.47%だよ。



海上輸送
CO2排出量:4.76t(全体の1.47%)

日本での国内輸送
CO2排出量:0.12t(全体の0.04%)



建築・施工
CO2排出量:3.7t(全体の1.15%)


居住
(90年で試算※)
CO2排出量:293t(全体の90.71%)
長期優良住宅の劣化等級3に該当する90年で試算。


90年間暮らす時の
CO2排出量を
計算したものだよ。

解体
【中間処理(廃棄・リサイクル)を含む】
CO2排出量:5.32t(全体の1.65%)




合 計CO2排出量
323.0t

「スウェーデンハウス1棟あたりのLCCO2(90年)2023年」より
試算条件
・居住時のCO2量:7,500kwh/年・棟(一次エネ消費計算プログラムより算出)×CO2排出原価単位0.434kg・CO2/kwhをかけた値
・6地域、オール電化、太陽光発電がない場合
スウェーデンハウスのエンボディドカーボン
(建物生涯を通じたCO2排出量)を割合で見ると
90%が居住時に排出されるCO2ということがわかるね。
スウェーデンハウスは長寿命の家だから安心だけど、
もし長持ちしない家だったら、もっと短いサイクルで
解体と建築をくり返すことになるから、
余計に環境負荷がかかることになってしまうよ。

人が暮らしていくには、エネルギーが必要不可欠なんだ。
だからこそ、使うエネルギーをできるだけ少なくした上で、
快適に長く暮らせる高い性能を備えた「家」が大事なんだ。
次にそのことを、学んでいこうね。
地球にやさしいお家、
のことね!

CO2排出量をできるだけ少なく
暮らすために

高気密・高断熱を備えた
省エネ性能が標準仕様
スウェーデンハウスは、創業当初から健康で快適に暮らせる家を追求し、家全体を包み込む分厚い断熱材や木製サッシ3層ガラス窓、さらに気密施工にもこだわることで、高い気密・断熱性能を標準仕様としてきました。そして暑さや寒さなどの外気温の影響を最小限にして、家中どこでも快適に過ごせる家は、同時に優れた省エネ性能を備えた家でもありました。スウェーデンハウスは家そのものの基本性能によって、少ないエネルギーで快適に暮らせる家なのです。
少ないCO2排出量で、みんなの暮らしが快適になるように、
国は省エネ基準の適合義務化を決定したんだ。
これからの住宅を取り巻く環境が変わっていくよ。
国が定めた省エネ基準を大幅にクリア
2025年に省エネ基準が義務化されます。全ての新築住宅・建築物で、断熱・省エネルギー性能の確保が必須になり、省エネ基準(断熱等級4)を満たさないと、建築許可が下りなくなります。
図を見てみよう。
スウェーデンハウスは、標準仕様で断熱等級4を大きくクリアする。
断熱等級のレベルは「U値」(外皮平均熱貫流率:外部と接する
床・壁・窓・天井(屋根)などの部分がどれだけ熱を通すのかを示す数値)で規定され、数値が低いほど断熱性能は高く、省エネ性能も高い建物になるんだ。

※断熱等級3~7のU値の基準値は、断熱等級の地域区分5、6、7地域の場合

スウェーデンハウスのU値は0.36(2022年度全国平均)。
世界的にもトップクラスの数値だよ。
スウェーデンハウスは断熱性能が高いので、
外気温から受ける影響は、省エネ基準の半分なんだ。
このU値の差って、どれくらいなのかな?
わかりやすく、暮らすために使う電力量で置き換えてみると…

スウェーデンハウスは省エネ住宅
(2016年の省エネ基準を満たした家)
と比較して
消費電力が28%も
少なくなります。
※オール電化、延床面積120㎡、6地域の建物で試算


快適な暮らしに必要な電力量が
年間に
約3割も抑えられる
のは、うれしいことだね。

お家で使うエネルギーは、
少ないほどグッドなのね!

スウェーデンハウス(U値=0.36)と、省エネ基準を満たした断熱等級4(U値=0.87)の一般的な家で、1年間の消費電力量がどのくらい違うのか計算したところ、スウェーデンハウスが約7,500kWhなのに対し一般的な家は10,330kWhでした。その差は2,830kWhで、スウェーデンハウスが年間に約28%も省エネであることが分かります。

それぞれの住宅に90年暮らすと、
その差はさらに大きくなります。

スウェーデンハウスで
90年間暮らせる消費電力量で、
一般的な家は65.3年しか暮らせない。(一般的な住宅が90年暮らせる量で、スウェーデンハウスは124年暮らせる)

快適さを保ちながら長く暮らすために
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「いいものをつくって、きちんと手入れをして、長く大切に使う」という住宅の長寿命化を推進するために、国は「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」を定めています。40年前から「100年住み継ぐ家づくり」を目指すスウェーデンハウスは、標準仕様で、長期優良住宅の条件に対応しています。
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何よりも大切なのは、住む人が、安全に快適に、長く「暮らす」こと。新築時の高い気密・断熱性能を保ち続けるために、スウェーデンハウスには、50年間無料定期検診システム(ヒュースドクトル50)があります。
スウェーデンの森から生まれた「木の家」は、
末長く快適を維持して、
親から子へ、子から孫へと受け継がれ、
愛され続けていくんだ。

私もお家が大好きだから、
ずっと住み続けたい!
スウェーデンハウスに暮らすことは、
地球にとっても幸せなことになるね!

近年の世界的な気候変動をはじめとする環境問題は、これまで以上に大きな課題となっています。スウェーデンハウスは、環境先進国であるスウェーデンの持続可能な森からつながる、自然のサイクルの中にある「木の家」。CO2を吸収する森を育み、再生可能な木材を活用し、長く大切に住み継ぐことでCO2を固定し続けます。暮らしのため、地球のため、未来のために。快適性能と省エネ性能を備え、サステナブルな視点でつくられた「木の家」なのです。