ウフフの我が家

気が付けば、スウェーデンハウスを建ててはや17年。オーナーコピーライターのひとりごと。

どこでも個室

スウェーデンハウスの情報サイトに「SWEDEN HOUSE WORLD」というのがあるのをご存知だろうか。家づくり関係の面白い特集が組まれていたりするからアップされると読んでいる。その中に先日「流行りの間取り」の特集があり、「最近は子ども部屋を小さめにする傾向がある」というくだりがあった。子どもたちが自室にいる時間が短くなったからというのが理由のようだ。

たしかに、うちの娘もかなりの時間をリビングで過ごしている。まるでそこが自分の部屋であるかのように課題をしたり、友達とやりとりをしたり。せっかく素敵な子ども部屋があるのに、と思うのだが、それはそれ。自分の部屋も好きだけど、まあ、なんとなく。べつにいいじゃんと寛いでいる。

スマホ世代と言うのだろうか。今の人たちはスマホを覗きながら、バリアを張るかのように小さな個室を創り出す。電車内でも、街中でも、そしてリビングでも「どこでも個室」だ。結果、スマホを持たない時でもそれができるようになっているように思う。スウェーデンハウスのように、家中の居心地がよければなおのことだ。

そういうことなら、たしかに子ども部屋は少し狭くてもいいのかもしれない。勉強もリビングでするなら自室は小さな机でいい。クローゼットだって、「ファミリークローゼット」という家族共有のクローゼットを設けることで、それぞれの部屋にはつくらないという発想もあるのだそうだ。時代の流れによって間取りも変わる。家づくりって面白いなと思う。

「今日、ご飯なに?」テーブルでレポートを書きながら、下ごしらえの匂いに反応して彼女が顔を上げる。どこでも独りになれるからなおのこと、人とつながれる場所を好むのかもしれない。あたたかい空間を探すのかもしれない。

「なんとなく」居たいなら居ればいい。家族を感じながら過ごす安心感を、記憶のどこかに刻んでおいてくれればいい。これからずっと、居心地のいい自分を探しながら生きていく、そのモノサシになるように。
情報サイト
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