大好きなお家のことがもっと知りたくなった、スウェディちゃん。
どうしてスウェーデンなの? どうやって日本に来るの?
いつも快適で安心して暮らせる、
その秘密を探しにスウェーデンハウスの故郷、スウェーデンを訪ねます。
さぁ、いよいよ
スウェーデンハウスの現地工場
「トーモクヒュースAB※」を
見学だよ!

ダーラナ県レクサンド市
というところにあるのよね?

スウェーデンにおける会社形態を表すもので、
日本における株式会社とほぼ同義の言葉。

スウェーデンの中央部に位置し、美しい森や湖が広がるダーラナ地方。伝統的な風景や文化が大切に守られ、スウェーデンの「心の故郷」と言われる場所に、スウェーデンハウスの現地工場があります。
トーモクヒュースAB
Google Maps
この工場では、お家の構造の基本となる木質壁パネルや
木製サッシ3層ガラス窓をつくっている。
見学の前に、まず「木質壁パネル」のこと、
ちょっと勉強しようね。
スウェディちゃんの家を、
大きくみてみると…
まず床、壁、屋根からできているね。
壁は1つのかたまりに
見えるかもしれないけど、
実は木質壁パネルを何枚か
組み合わせてできている。
頑丈な家であるために、
木質壁パネルの強さが肝心なんだ。




①構造用合板(ホウ酸処理済) 厚み9mm
②枠材(ホウ酸処理済) 120mm×45mm
③グラスウール(断熱材) 厚み120mm(密度24kg/㎡)
④防湿気密フィルム 厚み0.2mm
⑤構造用合板 厚み9mm
⑥石こうボード 厚み12.5mm
※現地工場でつくられる木質壁パネルは①~⑤で構成されます。


じゃあ、木質壁パネルが
できるまでを見学するよ!
お家の外側に面する壁パネルね!
工場見学って、ワクワク!

製材所から届いた木材の品質をチェックします。サイズ(厚みや長さ)の計測、目視による状態確認、木材含水率※の計測(17%以下)などを、品質管理担当者が厳しく検査していきます。
※木材に含まれる水分の割合のこと。


外壁パネルの劣化対策。屋外側の構造用合板や枠材※は、安全性が高く効果が半永久的に持続するホウ酸系薬剤で浸漬処理しています。
※パネル下から40cm

後から再処理できない壁の中こそホウ酸が最適!
ホウ酸は、シロアリや木材腐朽菌等から木材を保護する効果を備えています。
-
安心安全
ホウ酸は自然界に存在する天然物で人体に負担をかけません。また揮発性が無いので空気を汚染しません。
-
効果が持続
ホウ酸は無機物で、成分は分解せず木材の中に留まるため、効果は半永久的に持続します。
-
釘や金物などを
錆びさせないホウ酸は防錆性能があります。
スウェーデンを含む欧米諸国では古くから使用されているホウ酸。スウェーデンハウスは、この薬剤の効果を公的機関による試験で実証し、独自に日本木材保存協会の認定を取得。合成殺虫剤系の薬剤に頼らない住環境を実現しています。
表面に塗布するんじゃなくて、
構造材にしっかりホウ酸を
漬け込むのね!


「CEマーク」※の認定を受けた、骨太で高強度の構造材(枠材)を組み立てます。
※EU加盟国における品質基準を満たす製品に付けられるマーク。

木目の詰まった骨太の枠材を
2×4(ツーバイフォー)材の1.6倍の断面積で使用
スウェーデンハウスの木質壁パネルの枠材は、2×4材(38mm×89mm)に比べ、45mm×120mmという1.6倍の断面積を持つ高強度の構造材です。2×6材(38mm×140mm)と比較しても、2×6材の部材強度15.6N/㎟に対して16.0N/㎟※と、優れた強度を備えています。
※基準強度(圧縮):スウェーデン材:C14 、ツーバイフォー材:SーPーF乙種スタンダード
断面積の違いは、
例えば積雪など、
上からの圧力(圧縮強度)への
強さにつながるんだよ。


120mmの厚みで、グラスウールをたるみや隙間がないように充填します。密度24kg/㎥という高密度グラスウールは、自立するほどしっかりしたものです。

スウェーデンハウスの環境の中で最も優れた性能を
発揮しつづける断熱材がグラスウール
断熱材グラスウールは、ガラスを繊維状にしたもの。
ガラス繊維の間に空気をたっぷり含んで高い断熱性能を発揮します。
-
木に追随する
弾力性と復元性に優れているため、隙間なく充填できます。木材が乾燥収縮しても、長期にわたり隙間を生じさせません。
-
劣化しない
経年による劣化がなく、長期にわたって性能を維持します。
-
環境にやさしい
フロンガスを使用せず、原材料の80%がリサイクルガラスです。
-
火に強い
無機物なので燃えず、有毒ガスも発生しません。
-
シロアリに
強いシロアリの食害に強い断熱材です。
-
吸音性が高い
内部に空気を多く含むため、他の断熱材にはない高い吸音性があります。
隙間ができると、
断熱性能にバラツキが生じ、
壁の中の結露の原因につながる。
だから充填の工程は機械化されても、
人の目と手で、たるみや
隙間がないように整える、
丁寧な作業をしているよ。



外壁パネルの室内側一面に0.2mm厚のスウェーデン製防湿気密フィルムを張ります。日本で一般的に用いられている0.1mm厚のフィルムに比べ、耐久性・防湿性が大きく優れています。
断熱性能を発揮させるため
壁体内を乾燥した状態に保つことが重要
水分も水蒸気も通さない防湿気密フィルム(べーパーバリア)が、室内で発生する水蒸気(湿気)を外壁パネルの中に入れません。壁体内を乾燥状態に保つことで壁の中の結露を防ぎ、断熱材(グラスウール)の性能も長期間維持することができます。防湿気密フィルムは大切な役割を担っています。
壁の中を乾燥した状態に
保つことは、とても重要。
日本は高温多湿だけど、
見えない壁の中のカビの発生も
防げるんだよ。

すご~い!
働きもののシートなんだね。


住まいの強度を高めるために、外壁パネルは、片側だけでなく両面に9mm厚の構造用合板を貼ります。室内側の合板は、防湿気密フィルムの保護とともに強度にも有効です。
外壁パネルは「堅牢な家」の
構造の要になるもの。
お家の強度を高める
工夫の一つなんだ。




パネルの種類、シリアルナンバー、製造年月日を印字して木質壁パネルの完成です。ストックヤードで大切に保管され、日本への旅立ちを待ちます。
機械と一緒に、
いろんな人がしっかり目で見て
確認しながら働いていたね!

「木質壁パネル」は組み合わせて強固な壁となり、さらに屋根や床としっかり接合して、頑丈な家の躯体構造の要となるもの。同時に家中の快適な温熱環境をつくるための重要な部材です。安定した品質を皆様にお届けするために── 規格に則した品質管理が行き届く自社工場で、すべてクローズドパネルとして製品化しています。