
ストックホルムの旧市街から乗り合いフェリーで新市街へ向かうと、
数分で小さい湾に入る。正面に見えるのがストランドヴェーゲン通り。
岸辺には木造の観光船や島々を巡る連絡船、航海中の帆船がならぶ。
この通りの魅力は、ずらりと並ぶ華麗な建物。
ロココ調、アール・ヌーヴォー様式、
また最上階にドーマー窓、ドームなどもあり、
スウェーデン最高のアパート群と呼ばれているらしい
(元は豪商や貴族の屋敷)。
岸に上がると海沿いには散歩道、車道、その端を市電が走る。
長い間、市電は廃止されていたが、10年ほど前に復活。
中央駅〜ユールゴーデン島を運行している。
建築と路面電車、そして海が大好きな私は、
この通りを走るのが楽しみでならない。
Profile
深井せつ子
画家。北欧絵本に『イェータ運河を行く』、『風車がまわった!』、『森はみんなの保育園』、『スウェーデンの変身する家具』、他の地域の絵本に『一枚の布をぐるぐるぐる』など(全て福音館書店発行)。2021年4月に『児童文学の中の家』(エクスナレッジ)、2024年1月に『たくさんのふしぎ まど・窓・まど』(福音館書店)を出版。
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