体感温度は素材で変わる

住まいの材料として、鉄や木、ガラスなどさまざまな素材が使われています。同じ温度の鉄と木に触れたとき、体感温度は大きく違います。これは「熱を伝える力(熱伝導率) 」の違いです。
熱伝導率の大きい鉄を外気温が低いときに触ると、冷たく感じます。一方、木は鉄よりも熱伝導率が小さいので、熱は身体からゆっくりと移動し、触っても冷たく感じません。
窓のサッシに使われるアルミと木材を比較してみましょう。アルミは、木材の約1,800倍も熱を通しやすい材料であることがわかります。こうした素材ごとの特性をうまく使うことで、建物の断熱性能を高めることができます。