木造住宅での工法の違い

住宅を建てる上で、耐久性や耐震性、居住性など住宅の持つ性能の基礎となるのが、構造・工法です。耐震性や耐久性については、建築基準法上の一定のレベルを満たす必要があるため、どの構造・工法でも必ず基準値は超えています。
ただし、数値をクリアするために「軸組工法」では金具などによる補強が必要となります。一方「ツーバーフォー工法」や「木質パネル工法」の場合は、完成したパネル同士を接合していくため、補強をあまり必要としません。さらに「木質パネル工法」では、パネル接合部分においてパネルの枠となる木材がより多く重なりあうため強度が増します。
また工法の違いによって現場と生産工場での作業量に大きく差が出てきます。現場での作業量が増えれば工期は延びる上、職人の技能に左右され施工むらが起こりやすくもなります。その結果、建物の気密性や断熱性といった性能に差が出てくることがあります。
上記から、工法の違いを踏まえたうえで、好きなタイプの外観・内観デザインに適した工法を選ぶことが重要となります。たとえば、純和風住宅を建てるなら、木造軸組工法が最適ですし、洋風の住宅を建てるなら、ツーバイフォーや木質パネル工法が最適です。

木造住宅での工法の違い