■よろこびにわくスウェーデン王国
  国民の幸福度が高いことで知られるスウェーデン。そんなスウェーデンには、国王がいるのをご存知でしょうか?現国王のカール16世グスタフには、3人のこどもがいて、長女であるヴィクトリア王太子に、次の王位継承権があります。そのヴィクトリア王太子には、2年前に第一子であるエステル王女が誕生しました。
  さて、エステル王女が誕生した際には、国中からさまざまな贈り物があったそうです。たとえば、「サキタテbaby vol.4 木と親しむ」でもご紹介した、木彫りの馬ダーラナホース(ダーラヘスト)。手作業で色づけされるこの馬に、王女の名前が描きこまれて贈られたそう。また、教会からは銀のネックレス、首都ストックホルム市からは洋ナシやチェリーの木、など…国中が王女の誕生を心から祝福しました。

写真はエステル王女を抱くヴィクトリア王太子
Photo Claudio BrescianiScanpix

■赤ちゃんに銀のスプーンを贈る
  ヨーロッパでは古くから、赤ちゃんの誕生を祝って銀のスプーンを贈る習慣があります。そもそも銀には、「魔除け」「高い精神力を象徴する神聖なもの」という意味がありますが、銀が大変貴重だった時代には、裕福さの象徴でもありました。そんな銀を使って赤ちゃんにとって初めての食器であるスプーンをつくり贈ることは、生まれてきたこどもの将来の豊かさを願う、という意味が込められているそうです。
  ちなみに、スウェーデンには、お金持ちの家に生まれることを、「銀のスプーンを口にくわえて生まれる」という言い回しがあるそうです。家族の歴史や物を大事にするスウェーデン人は、赤ちゃんのときに贈られた銀のスプーンを、大人になってもシュガースプーンやティースプーンとして使っている人も多いのだとか。

■赤ちゃんとともに成長していく記念樹
  広いお庭があったら、赤ちゃんの誕生にあわせて記念樹を植えたい、そんなパパやママも多いのではないでしょうか?
  たとえば「コデマリ」は、無数の花が咲くことから、こどもの将来が健やかで無数の喜びにめぐり合うことを願って、「クスノキ」は枝を切ってもすぐ延びる生命力から男の子の誕生祝いに、「キリ」はその成長の早さから、女の子のお嫁入りの時にこれを切ってタンスをつくり持たせるのに最適、など、その樹種によっていろいろな意味があります。花や実をつける樹木を選べば、赤ちゃんが大きくなったときにその実や花を一緒に摘むなど、それらが実るごとに家族の思い出が増え、記念日を振り返るいいきっかけになりますね。
  自治体によっては、結婚や出産のお祝いとして、記念の苗木をプレゼントしてくれるところも。この機会に、調べてみてはいかがでしょうか。

写真はコデマリの花


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  赤ちゃんへの贈りものだけではなく、最近では出産や育児をがんばっているママに、パパからプレゼントをすることも増えてきました。家族が増えたあとも夫婦で食事に出かけたり、ジュエリーを贈ったり、2人だけの時間も大切にしたいですね。

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