mjuk

Column from Sweden

12ヶ月の美味しい話

第59回
Renskavsgryta(レーンスカーヴスグリュータ)
トナカイ肉のシチュー

数年前から日本でブームの野生肉「ジビエ」。
スウェーデンでは「ヘラジカ」「トナカイ」「シカ」などが一般的で、良質なタンパク源として昔から食べられてきました。
ハンティングをする人口が多いスウェーデンでは、自分で射止めたものを調理することも珍しくありません。中でも秋から冬にかけて狩猟が解禁されるヘラジカは特に人気があります。
野生のトナカイは北極圏に住むサーミ人が管理しているため、一般ハンターの狩猟は禁止されていますが、肉は市場で買うことができます。
ジビエは大抵の場合すぐに冷凍保存されるので、1年を通して食べることができます。
ステーキやローストにしたり、またミンチ肉にしてミートボールにしたりと調理法はたくさんありますが、その中のひとつ「Renskavsgryta(レーンスカーヴスグリュータ)」をご紹介しましょう。
Ren(レーン)はトナカイのこと、skav(スカーヴ)とは削るという意味で、gryta(グリュータ)は煮込み料理のことです。
名前のとおり冷凍したトナカイの肉の塊をナイフで削って、きのこと生クリームで煮込むだけのいたって簡単な料理ですが、レストランでも人気メニューのひとつとなっています。
残念ながら肉類を日本に持ち込むことは禁止されているので、ヘラジカやトナカイの肉は手にはいりませんが、ネットショップで買うことができる鹿肉で作ってみました。
スウェーデン語で鹿 は「hjort(ユォート)」なので「hjortskavsgryta(ユォートスカーヴスグリュータ)」になりますが・・・鹿肉でも美味しいシチューが出来上がりますよ!

=========レシピ=========

<材料>

*** 4人分 ***
・鹿肉・・・250g
・玉ねぎ・・・小1個
・ブラウンマッシュルーム・・・1パック(7~8個)
・バター・・・大さじ1程度(炒め用)
・生クリーム・・・300 ~ 400ml
・ハーブソルト(クレージーソルトでも可)・・・適量
・醤油・・・大さじ1
・粗挽きブラックペッパー・・・少々
【付け合わせ】
・マッシュポテト or 炊きたてご飯 or バターライス
・冷凍コケモモ(リンゴン)を砂糖で混ぜたもの(なければリンゴンかクランベリーのジャムで代用)
・イタリアンパセリ

<作り方>

① 冷凍の鹿肉を少し解凍してから、包丁で薄くそぎ切りにする。
② マッシュルームと玉ねぎはスライスする。
③ フライパンを熱し、バターを入れて①の肉をさっと焼き、皿にとっておく。
④ ③のフライパンにスライスした玉ねぎとマッシュルームを入れて炒める。
⑤ 鍋に炒めた肉と玉ねぎとマッシュルーム、生クリームを入れて煮る。
⑥ ハーブソルトと醤油を入れて味を調整する。
⑦ 生クリームがとろっとするまで20~25分ほど煮込む。
⑧ 冷凍のコケモモは、溶かしてからグラニュー糖をまぶして30分ほどおいておく。(生ジャムを作る)
⑨ 皿にご飯を盛り、出来上がったシチューを入れて、生ジャム(ない場合はジャム)とイタリアンパセリを添える。

見瀬理恵子(イラストレーター)

ライター:見瀬理恵子(イラストレーター)

大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。

< 前の記事

次の記事 >