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Column from Sweden

12ヶ月の美味しい話

第58回
Pannkakstårta(パンカークストータ)
スウェーデン風パンケーキでつくる
デコレーションケーキ

日本のフワフワパンケーキの人気は衰えることなく、有名店では相変わらず行列ができていますね。
パンケーキはスウェーデン語で「Pankaka(パンカーカ)」と呼ばれ、伝統的な家庭料理のひとつです。以前にもご紹介しましたが、スウェーデンではオーブンで焼くタイプとフライパンで焼くタイプの2種類のパンケーキがあり、フライパンで薄く焼くパンケーキは「ぺったんこ」という意味の「plättar(プレッタル)」とも呼ばれています。
子どもたちの大好きなこの薄いパンケーキは、もちろん絵本にもよく登場します。
スウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーンの名作「長くつ下のピッピ」の中では、ピッピがお友達のトミーとアニカにパンケーキを焼いてあげるシーンがあり、ピッピは焼きたてのパンケーキを手づかみで口に頬張ります。ちょっとお行儀がわるいのですが・・・スウェーデンでは砂糖をふりかけてくるくるっと丸めて、ピッピとおなじように手で食べる子がたくさんいます。
また別の絵本「Pettson och Findus(ぺットソンとフィンドゥス)」では、ペットソンが猫のフィンドゥスの誕生日にバースデーケーキを作ってお祝いをするシーンがでてきます。実はこのケーキ、パンケーキを積み重ねて作ったものなのですよ。
薄く焼いたパンケーキの間にジャムや生クリームを挟んで何枚も積み重ねていくだけのとてもシンプルなもの。フランスのミルクレープとは少し違う素朴な味わいですが、フルーツやホイップクリームをトッピングすれば可愛いお誕生日ケーキの出来上がりです!
今年のお誕生日はこんな可愛いケーキでお祝いしてみてはいかがでしょう?

=========レシピ=========

<材料>

直径22cmのケーキ(パンケーキ18〜20枚程度)
・薄力粉・・・150g
・塩・・・・・小さじ1/2弱(4g)
・牛乳・・・・600ml
・卵・・・・・3個
・バター・・・適宜(焼く時に使用)
・生クリーム・・・200ml
・ジャム(ラズベリーかストロベリー)・・・100ml程度
・トッピング・・・季節のフルーツやベリーと粉砂糖

<作り方>

1)ボウルに薄力粉と塩を入れて混ぜ合わせる。
2)牛乳の半量を1)のボウルに入れ、泡立て器を使いダマがなくなるまでよく混ぜ合わせる。
3)卵を別の容器で溶きほぐしてから、2)に入れてよく混ぜる。
4)2)のボウルに残りの牛乳を入れて、なめらかな生地になるまでよく混ぜる。
5)充分に温まったフライパンにバターを入れて溶かし、4)の生地を流し入れたらフライパンを回しながら生地がまんべんなく広がるようにする。
6)中火にして1分弱程でプクプクと生地がふくらみ、フライパンから離れるようになったら、フライ返しを使って裏返す。
7)裏側も焼き色が薄くつくくらいまで30~40秒ほど焼いたら皿に取り、さましておく。(バターで焼くので重ねてもくっつきません)同様にして、18〜20枚程度焼く。
8)ボウルに生クリームを入れて、泡立て器で角が立つまでホイップする。
9)パンケーキが冷めたら、ケーキ台か盛り付けるお皿にパンケーキ1枚を乗せてジャムを薄くのばし、その上にもう1枚パンケーキを重ねてホイップクリームを薄く塗る。これを繰り返し、ジャムとホイップクリームを交互に挟んで好みの高さになるまで重ねていく。
10)季節のフルーツやベリーをトッピングして、粉砂糖をふりかける。

・・・追加の情報・・・

*間に挟むジャムとホイップクリームは少なめのほうが形が崩れにくいです。
*重ね終わったパンケーキ全体にホイップクリームを塗って、フルーツでデコレーションしても良い。

見瀬理恵子(イラストレーター)

ライター:見瀬理恵子(イラストレーター)

大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。

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