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Column from Sweden

12ヶ月の美味しい話

第50回
夏のケーキ Marängtårta (マレングトータ)
メレンゲのケーキ

梅雨のないスウェーデンでは、春が来たかと思ったら、そのまま爽やかな夏に突入します。6~7月はちょうど日本の春のように花が咲き乱れ、蝶が舞い、蜜蜂が盛んに飛び回ります。

庭に植えられたラズベリーやグースベリーの茂みにはたくさんの実がなり、その実を摘んで口に頬張りながら遊ぶのは、子どもたちの夏の楽しみのひとつです。

スウェーデンでは夏から秋にかけて様々なベリーが実ります。食べられるベリーの種類は、野生のものから庭で栽培するものを合わせると、20種類にものぼるそうです。

日本でベリーといえば、春に出回る「いちご」のひとり舞台ですが、スウェーデンでいちごは短い夏限定です。店頭にはヨーロッパ諸国から輸入されたいちごも並びますが、何といっても人気があるのは甘酸っぱい味がギュウッと詰まったスウェーデン産のいちご。

夏のケーキには必ずいちごやラズベリーなどのベリーをふんだんに使います。

中でも卵白を泡立てて焼いたメレンゲで作る「マレングトータ」は「ピノッキオトータ」とも呼ばれ、夏定番のケーキです。サクサクのメレンゲと甘酸っぱいベリーの相性は抜群!メレンゲの白と赤いベリーのコントラストが清々しい、爽やかなスウェーデンの夏の味です。

=========レシピ=========

<材料>

∅21cm (8~12 ピース)
【ベースのスポンジ部分】
バター(室温で)・・・40g
グラニュー糖・・・55g
卵黄・・・2個分
牛乳・・・25ml
薄力粉・・・45g
ベーキングパウダー・・・3g(小さじ1弱)
【メレンゲ】
卵白・・・2個分
グラニュー糖・・・90g
アーモンド・・・20g(16~17個程度)
【フィリング】 生クリーム・・・300ml
レモンカード・・・200ml *市販のものを使用しても良いが、作ることもできます。
いちごなどのベリー類・・・適宜
※中に挟むベリーは冷凍ミックスベリーでも可

<作り方>

(A)ベースのスポンジ部分
①オーブンを150度で余熱する。
②取り外しできるケーキ型のふちにバターをぬって小麦粉をはたき、底の部分は型に合わせて円形にクッキングシートをカットして敷く。
③室温で柔らかくしたバターとグラニュー糖を泡立て器でよく混ぜ、卵黄を一個ずつ割り入れ、さらに牛乳も加えてよく混ぜる。
④薄力粉はベーキングパウダーと混ぜ合わせて、ふるいながら③に混ぜ、ゴムベラなどでダマがなくなるように混ぜる。
⑤150度のオーブンに入れて、25分程度焼く。

(B)メレンゲ
①オーブンを180度で余熱する。
②クッキングシートの中央に①のケーキ型(円形)を鉛筆で描く。
③卵白に半分の量のグラニュー糖を入れて、泡立て器でよく泡立てる。
④途中で残りのグラニュー糖を加えて角が立つまで固く泡立てる。
⑤②のクッキングシートに描いた円形に合わせて、泡立てた卵白を平らに広げる。
⑥180度のオーブンの下段に入れ、5分焼いたら温度を125度に下げて、さらに25分ほど焼く。

1)A)のベースのスポンジが焼けたら、粗熱をとって型から外し、底に敷いたクッキングシートを剥がしてサーブするお皿に置く。
2)レモンカードをスポンジの上に塗り広げる。
3)お好みのベリー(冷凍でも可)をレモンカードの上に並べる。
4)泡立てた生クリームの半量をベリーの上からかぶせる。
5)B)のメレンゲを崩れないようクッキングシートからそっと外し、4)の上にのせる。
6)残りの生クリームをメレンゲの上に塗り広げて、いちご等のフレッシュベリーを散りばめる。
7)茶漉しなどで粉糖をかけ、レモンバームかミントの葉を飾る。

・・・追加の情報・・・

*** レモンカードを作るには ***
【材料】
・レモン・・・1個 (防カビ剤を使用していないもの)
・卵・・・1個
・バター・・・50g
・グラニュー糖・・・60g
【作り方】
①レモンはよく洗い、皮(黄色い部分だけ)をすりおろし、果汁を絞る。
②ボウルに卵、レモンの皮、果汁、バター、グラニュー糖を入れて湯煎にかけ、木ベラなどでかき回しながらとろみが出るまで(10~13分)火を通す。
③火からおろして、時々まぜながら冷やす。

見瀬理恵子(イラストレーター)

ライター:見瀬理恵子(イラストレーター)

大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。

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