mjuk

Column from Sweden

12ヶ月の美味しい話

第45回
Risgrynsgrot/リースグリーンスグロート(Julgrot/ユールグロート・Tomtegrot/トムテグロート)
トムテのお粥

いよいよクリスマスですね!

今回はクリスマスイブの朝食やおやつにいただくお粥のお話です。

日本や中国だけでなく、世界中には「お粥」をいただく国がたくさんあるそうです。

西洋のお粥と言えばオート麦(燕麦)でつくる「オートミール」が頭に浮かびますが、北欧の国々にはお米のお粥があります。

スウェーデンでは、お米を牛乳で煮て作る "Risgrynsgrot(リースグリーンスグロート)"「米のミルク粥」とよばれるものがあります。炊きあがったお粥に、冷たい牛乳を注ぎお砂糖とシナモンをふりかけて食べるこのお粥は、主にクリスマスイヴの朝食や昼食として食べられています。また、土地を守ってくれるといわれる庭に住む妖精「トムテ」のために、クリスマスイヴにはミルク粥を入れたお皿を庭に出しておくという習慣があります。そのためミルク粥は 、 「Julgrot/ユールグロート(クリスマス粥)」や 「Tomtegrot /トムテグロート(トムテ粥)」とも呼ばれています。

ミルク粥の鍋にアーモンドを一粒入れて、運良くアーモンド入りのお粥を引き当てた人は次の年に結婚するという言い伝えもある、ちょっとロマンチックなお粥です。

=========レシピ=========

<材料>

***6人分***
米・・・1と1/4カップ(約265g)
水・・・500cc
バター・・大さじ2
塩・・・小さじ1
牛乳・・・800cc
シナモンスティック・・・1本
グラニュー糖・・・大さじ1
レーズン・・・適宜
【トッピング】
シナモンパウダー、グラニュー糖、ジャムなどお好みで

*残って冷たくなったミルク粥に、ホイップクリームを混ぜてジャムやベリーを添えると、「Ris a la Malta(リース・ア・ラ・マルタ)」というクリスマスに食べるデザートになります。

<作り方>

①鍋に分量の米、水、バター、塩をいれ火にかける。
②蓋をして、弱火で沸騰するまで10分ほど煮る。
③②の鍋に牛乳とシナモンスティック、お好みでレーズンを入れ、鍋底につかないようヘラなどでかき混ぜながら極弱火で十分柔らかくなるまで30~40分煮る。水分が足りなくなったら牛乳を加えながら調整し、最後にグラニュー糖で味付けをする。
④出来上がったミルク粥はスープ皿等少し深めの皿に盛り、冷たい牛乳とお好みでシナモンパウダーとグラニュー糖をふりかけて、またはジャムを添えてサーブする。

見瀬理恵子(イラストレーター)

ライター:見瀬理恵子(イラストレーター)

大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。

< 前の記事

次の記事 >