mjuk

Column from Sweden

12ヶ月の美味しい話

第29回
Ostpaj(オストパイ) スウェーデン風チーズパイ

8月の終わりになると、スウェーデンでは日に日に秋の訪れを感じます。

夏の終わりの風物詩「ザリガニパーティー」があちこちで開かれ、過ぎ行く夏を惜しんで思い切り楽しむ様子が、毎日のようにフェイスブック等で伝えられます。

残念ながら、日本で食用ザリガニを見つけるのはなかなか困難ですが、一部の魚市場やインターネット等では買えるようです。実はもっと手に入れにくいのが、ザリガニを茹でる時に不可欠なkrondill(クローンディル)というディルの花です。このクローンディルは、スウェーデンではザリガニを茹でる時だけでなく、キュウリのピクルスを作る時にも使用するため、夏の間あちこちで売られています。

ザリガニパーティではメインのザリガニの他にスウェーデン北部地方のチーズ、Vasterbottensost(ヴェステルボッテンスオスト)を使ったシンプルなパイがよく振舞われます。

このチーズの入手も難しいのですが、日本で売っている他のチーズでも代用ができるので、

パーティーにピッタリなスウェーデン風チーズパイの作り方をご紹介しましょう!

スウェーデンのインテリアショップIKEAが近くにある方は、この時期、フードマーケットで冷凍の茹でたザリガニが買えます。自家製チーズパイとザリガニで、スウェーデンの夏の終わりを体験してみませんか?

=========レシピ=========

<材料>

直径20~22cmのタルト型(底が外れるタイプ)1枚分
〈パイ生地〉
・薄力粉・・・100g
・冷水・・・大さじ2
・バター・・・100g

(フィリング)
・卵・・・2個
・生クリーム・・・200ml(牛乳でも可)
・パルメザンチーズ・・・50g(粉パルメザンチーズでも可)
・ゴーダチーズやチェダーチーズ等・・・150g
・塩、コショウ・・・適宜

<作り方>

①オーブンを180℃に設定し温める。
②パイ生地を作る。台の上に薄力粉を広げ、その上に冷蔵庫から出した硬いままのバターをおき、スケッパー等で細かく切ってから、ポロポロになる状態まで混ぜ合わせる。または、粗いキューブに切ったバターと薄力粉をフードプロセッサーに入れ、混ぜ合わせる。
③②に冷水を混ぜ、練り込むようにして素早く生地をまとめる。
④タルト型にバターを塗り、薄力粉をはたく。(テフロン加工の型はこの行程を省く)
⑤③のパイ生地を、めん棒でタルト型よりも一回り大きく延ばしたら、④のタルト型に移し、型に貼りつけるように指で押さえながらくっつける。
⑥⑤にラップをかけ、冷蔵庫で30分ほど寝かす。
⑦冷蔵庫から取り出した⑥のパイ生地の底の部分を数カ所フォークで刺して、穴をあける。
⑧⑦をオーブンの中段で10~13分程度焼いたら、取り出して冷ましておく。
⑨粗めにおろした2種のチーズを混ぜて、⑧にまんべんなくひろげる。
⑩卵、生クリーム(牛乳)、塩、コショウをボウルで混ぜ合わせたら⑨に流し入れる。
⑪180℃に温まったオーブンの中段に⑩を入れ、25~30分程焼いたら出来上がり!

*オーブンによって焼き上がりが多少違ってくるので、焼きすぎないよう注意しましょう。

見瀬理恵子(イラストレーター)

ライター:見瀬理恵子(イラストレーター)

大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。

< 前の記事

次の記事 >