mjuk

Column from Sweden

12ヶ月の美味しい話

第25回
Akerfroken (オーケルフレーケン)
つくし

日本では3月~5月頃、タケノコや山菜類がお店に並びますが、スウェーデンでも森や野山には山菜が育ちます。何よりも一番驚いたのは「つくし」を見つけた時でした!

日本でも一部の地方でしか食べないと聞く「つくし」ですが、スウェーデンで「つくし」を採る人はだれもいません。ですから「何を採ってるの?」と聞かれることもしばしば。

「つくし」はスウェーデン語でAkerfroken(オーケルフレーケン)といい、あとから出てくる緑のスギナも同じ名で呼ばれます。残念ながら、山菜として食べる「つくし」には薬草としての効果はあまりないようですが、スギナは昔から利尿作用があるといわれ、さらに皮膚の角質を取り去り、柔らかくする作用や、髪の毛や爪を強くする働きもあるそうです。このためスギナは乾燥させてハーブティーとして飲まれています。

毎年春になるとRosendals tradgard(ローゼンダール・ガーデン)では、野草のワークショップが開かれます。ワークショップでは、隣接する野山で参加者が一緒にタンポポやイワミツバなどを摘んで、それを調理します。講師は薬草スペシャリストのリーセンさん。日々のくらしの中でナチュラルライフを実践している、自然体で素敵な女性です。この時期にストックホルムを訪れる機会がある方は是非参加してみてください。

そして、スウェーデンの森や野原で「つくし」を探してみては?

これを食べないと春が来たと実感できないくらいに、私が大好きな山菜料理で、スウェーデンでも毎年作っていた「つくしの卵とじ」のレシピをご紹介しましょう!

=========レシピ=========

<材料>

つくし・・・・・・200~250g
卵・・・・・・・・1個
しょう油・・・・・大さじ1
味醂・・・・・・・大さじ1
だし汁・・・・・・100ml
酒・・・・・・・・大さじ1
*仕上げに味を整える
塩・・・・・・・・少々

<作り方>

1)つくしを水にさらし、2~3回水を替えてよく洗う。
2)はかまを取り水で更に洗う。
3)たっぷりのお湯を沸かし塩少々を入れ、つくしを茹でる。
4)2~3分茹でたらすぐに冷水に入れて冷ます。更に2~3回水を替えてアクを充分とったら、ざるにあげる。
5)鍋にだし汁と調味料を入れ、沸騰してきたら4)のつくしの水気をしっかりとって鍋に入れる。
6)5分くらい煮詰め、味をみながら塩少々を入れ調整する。
*少し甘みが強い味付けなので、塩少々で味を引き締めますが、くれぐれも入れ過ぎには注意!
7)卵をかるく溶き、鍋に回し入れ、さっと菜箸で混ぜる。*混ぜ過ぎないこと!
8)卵が半熟になる程度で火を止め、余熱で仕上げる。*卵が固まり過ぎないほうが美味しくいただけます。

・・・追加の情報・・・

【参考リンク】
リーセンさんのHP
http://lifebylisen.com
ローゼンダール・ガーデン
http://www.rosendalstradgard.se/section.php?id=0000000051

見瀬理恵子(イラストレーター)

ライター:見瀬理恵子(イラストレーター)

大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。

< 前の記事

次の記事 >