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Column from Sweden

北欧の暮らし

第38回
2017年のマイブロンマ

スウェーデンの5月は、子どもたちのチャリティー「マイブロンマ/Majblomma/5月の花」の季節です。マイブロンマは日本の赤い羽根共同募金のように毎年同じ季節に行われ、チャリティーとして花のブローチが販売されます。ブローチは毎年新しい色やデザインが提案されるため、その年のデザインが人々の話題にものぼります。2017年は北スウェーデンのルレオに住む11歳のミランダさんのアイデアから、赤い花びらに黒いドットがついた、てんとう虫のような可愛らしいデザインになりました。
1907年に始まったマイブロンマは2017年に110周年を迎え、ストックホルムの学校ではたくさんの生徒たちと共に記念すべき年が祝われました。マイブロンマは、全ての子どもたちが教育や医療施設、行事参加などの恩恵を平等に受けられるよう支援することを目的としています。特に経済的理由で学校の行事に参加できなかったり、休暇にどこにも行けない子どもたちを支援することに力が注がれ、すべての子どもたちが良い休暇を過ごせるようにとの願いを込めて、今も活動が続けられています。

写真:2017年マイブロンマのポスター

・・・・ストックホルムのお茶室開き・・・・

最近スウェーデンでは和食がブームですが、日本の伝統文化はスウェーデンの人々に根強い人気があります。茶道や華道のほか、空手、剣道、柔道、居合道など、スウェーデン人講師が教えている武道もあります。中でも茶道はストックホルムにお茶室「瑞暉(ずいき)亭」があることもあり、裏千家のスウェーデン淡交会を中心に活発に活動しています。「瑞暉亭」は国立民族博物館(Etnografiskamuseet)にあり、露地に数寄屋造りの小間、水屋、書院造りの広間がある本格的なお茶室です。博物館の入口には京都から贈られた狛犬もあって、スウェーデンにいながら、日本の風情が味わえます。5月から10月までの日曜日には、ここで茶道のデモンストレーションも行われます。当日はスウェーデンに着物文化を広めようと始まった日本人会の小袖倶楽部による着付けもあり、お茶会に着物で参加したい人々の好評を得ています。

写真:博物館の入り口にある、京都から贈られた狛犬

・・・・ゴットランドの春・・・・

スウェーデンの5月は春を満喫できる季節。新緑の緑もますます濃くなり、芽吹いたつぼみから色とりどりの花が咲き始めます。休暇を過ごしたい場所として人気の高い南スウェーデンのゴットランド島にも素晴らしい春がやってきました。春の花が咲き乱れ、夏を過ごす場所をバルト海に見つけようとたくさんの渡り鳥がやってくる5月のゴットランドは、夏を目の前に少しずつ華やいでいきます。この時期、ゴットランド島への船を運営する企業「デスティネーション・ゴットランド(Destination Gotland)」と中世の5つの建物が宿泊施設になった「聖クレメンスホテル(St Clements Hotel)」との共同企画として、専門のガイドがゴットランドを案内する春のハイキングが開催されます。ゴットランドには800kmの海岸線があり、高い崖などスウェーデン本土とは異なる自然が豊富にあります。春のハイキングでは、さまざまな海鳥の生息地を探検しながら美しい海岸線や森林を歩き、素晴らしいこの季節を満喫することができます。

写真:世界遺産ヴィスビーの港町

山本由香(デザインコンサルタント)

ライター:山本由香(デザインコンサルタント)

1998年からスウェーデンのストックホルムに暮らす。2005年に「北欧スウェーデンの幸せになるデザイン」の出版を機に、ストックホルムにてswedenstyle社を起業。執筆や日瑞企業のコーディネートをはじめ、スウェーデンデザイン、文化を日本にソーシャルメディア等を使い広く発信中。

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