LOVE IT MORE! SWEDEN HOUSE MANIA

Vol.6  SWEDEN HOUSE LOVES INTERIOR! <2> 灯り

灯りとともにある豊かさ。

家に帰り着くたび私を出迎える、
暖かな窓灯りが思い起こさせるのは
家族の食卓の安らぎ。
板張りの天井を設えたリビングで、
朝の柔らかな光に映える
お気に入りのペンダントライト。
木の家に描き出される穏やかな光と陰は、
私の、そして家族の日常の節々に、
うっとりするような美と安らぎを灯す。

私が選んだ家、
それはスウェーデンハウス。

WELL MATCHING

協奏する灯りと光。

灯りと安らぎの記憶。

昼間のように煌々としなくても、
ほんのりと部屋の中を照らすくらいが、
ゆったり寛ぐにはちょうどいい。
ふと、北欧の人々が長い冬の夜に
温もりある光に集い、
心を通いあわせる様子が目に浮かぶ。
木の家に柔らかな陰翳を映す灯り。
それは心に灯った親愛のように、
家族を深い安らぎへと誘ってくれる。

我が家に温もりを灯す。

白夜の夏、漆黒の冬、それぞれの長い宵闇が
街全体の風景を蒼色に染める。
この、息を呑むほど美しい時間帯を
北欧ではブルーモーメントと呼ぶそうだ。
家々の窓には、キャンドルのような
暖色の光が宿り、人々の心を温める。
この家に帰るたび安堵するのは、
きっと北欧の家と灯りが宿す、
優しい世界に包まれるからだ。

どんな灯りをどこに置こうか。

ゆったりと一人で過ごす場所には、
一人分の時間を照らす灯りがふさわしい。
家族が集まるリビングには、
お互いの思いが届くちょうどいい距離を
照らしてくれる明るさがあればいい。
慎ましくも温かい光は、
木の家に映える陰翳を描き出す。
好きな灯りを好きな場所に灯して
私は私らしい居心地をデザインする。

光に愛され、美を湛える。

我が家のダイニングに華を添える
アーティチョークのシーリングライト。
大きな木の窓から注ぐ朝の光が、
オブジェのようなフォルムを際立たせる。
そして夕刻、家族を包み込むように
柔らかな光を湛える姿には、
作り手の豊かな内面さえ想像してしまう。
陽の動きとともに表情を変える姿は、
まるで自然の息づかいを宿しているようだ。

LIGHTING FOR LIFE

美しい灯りは、
人生を豊かにする。

人はずっと灯りとともに生きてきました。
だからこそ、時の移ろいに合わせた灯りに
美と安らぎを感じるのかもしれません。

豪華さや贅沢とは異なる
「美と豊かさ」。

スウェーデンの社会思想家、エレン・ケイは1897年の著書『Beauty in the Home(住まいの中の美)』の中で「美が人生を豊かにする」 という思想を提唱しました。この考え方は北欧諸国のものづくりに浸透し、長い夜間を心豊かに過ごすうえで不可欠な、 照明のデザインやコーディネートにも大きな影響を与えました。

灯りで創る、
理想的な自然のサイクル。

夏には白夜、冬には夜の漆黒を暮らしにもたらす北欧の自然。その環境で人々は、自然光と灯りを上手にコントロールすることで、 健やかに暮らせる環境を作ってきました。朝に目覚め、昼に活動し、夜には安らぎ眠る。そうした人間の自然なリズムを演出し、 心地よい空間を作るアイテムとして灯りは欠かせないものです。

なぜ私たちは温かい光に
安堵するのか。

現代社会には人工的な都市の灯りが溢れ、夜間も昼間のように過ごすことが日常となっています。昼夜の線引きが曖昧な環境に生きている私たちが、 人としての自然な生活リズムを取り戻す上で、灯りはとても大切。オンとオフ、昼光と照明を切り替えることで、 気持ちが落ち着きリラックスできる時間を楽しめます。

ナチュラルな光を
再現する創意。

“近代照明の父”と呼ばれるポール・ヘニングセンは「夜は昼にならない」という言葉を残しています。夜の暗さを否定するのではなく、夜には夜の灯りを工夫することで居心地のよい空間を作り出そうという、北欧の照明文化を象徴する言葉です。

視覚に優しい
グレアフリーの美学。

人間が昼から夕暮れの自然な光の移ろいに順応していることに着目したヘニングセンは、黄昏の光に調和する照明をデザイン。光源からの眩しい光が直接目に入らないグレアフリーで設計され、昼夜の自然な光のサイクルに寄り添った照明は、人の気持ちにゆとりや憩いをもたらすとともに、唯一無二の美しさを持つ作品となりました。

【PH5】ルイスポールセン

デザイナー:ポール・ヘニングセン

5枚の白い反射板が光を均一に拡散させ、明るさが必要な場所に光を届けながら同時に柔らかな影を生み出します。光源を覆い隠す構造になっており、100%グレア(眩しさ)フリーに。ポール・ヘニングセンのデザイン思想を象徴する作品です。

【AJロイヤル】ルイスポールセン

デザイナー:アーネ・ヤコブセン

シェード内部の光が効果的に反射される構造と、シェード上部に設けられたルーバーによって、間接光を天井に向けて拡散し空間全体に明るさを与えます。また下方への光もシェード内部で拡散され、テーブルを柔らかな光で照らします。

【コンサート】フリッツ・ハンセン

デザイナー:ヨーン・ウツソン

特徴的なシェードのフォルムは、建築家として著名なウツソンの最高傑作とされるシドニーのオペラハウスを想起させると同時に、彼のデザイン哲学を体現しています。3層のガラス製ディフューザーを通して、心地よく、軽やかな光が放たれます。

断面模型写真提供:九州産業大学 建築都市工学部 教授 小泉隆
    写真提供:Concert Fritz Hansen

COORDINATE TIPS

明るさと暗さの調和が生み出す心地よさ。 明るさと暗さの調和が生み出す心地よさ。

部屋全体を明るく照らすのではなく、
その時間にふさわしい灯りをほしい場所に。
そこに、居心地のよい空間が生まれます。

Task and Ambient

室内全体を必要以上に照らさず、大切なところは明るく、それ以外は薄暗く照らす。 室内にまるで光の島が生まれるような照明手法を「タスク・アンビエント」といいます。 寛いで本を読んだり、食事をしたり、眠りに就いたりといった行為(タスク)をする場所には手元を照らすランプを置き、 一方で部屋全体が暗くなりすぎないようにランプで空間に光を与える(アンビエント)。そのバランスのよい組み合わせが、 どこに身を置いても居心地のいい我が家を叶えます。

それぞれの居心地を創る灯り

Living / Dining

リビングではよく居る場所にテーブルランプを置くと、心地よい雰囲気がぐっと深まります。 部屋のコーナーにテーブルとランプ、チェアをセットで設えれば、そこもコージーな居場所に。 さらにフロアランプで部屋全体にほんのりと光を与えれば安らかな陰翳のある空間になります。 複数の灯りを置く場合は、高低差をつけるのがおすすめ。 気分に合わせてオン・オフをすることで明るさが調節できるので、好みのリラックス感を演出できます。

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ダイニングのポイントは、テーブルの天板に光を集める下向き配光のタスクランプ。光が低い位置にあるので、眩しさを感じさせることなくお料理を照らし出します。さらにキャンドルを灯せば、そこに集まる人同士の親密さが深まります。 ダイニングテーブルは華やかに、くつろぎのリビングはほんのりと。光の量を調節することで心地よい空間が生まれます。

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心地よい眠りに導く灯り

Bedroom

寝室のポイントはグレアレス(眩しくしないこと)です。 サイドテーブルのランプは、手元を照らす程度の明るさがおすすめ。 メタルシェードのテーブルランプなら手元にだけ下向きの光が落ちるため眩しさを避けられます。 部屋全体を照らす灯りは、天井の照明ではなく床置きのランプを。光の重心が低くなり、安らぎが増します。 ダイニングからリビング、そしてベッドルームへと少しずつ光の量を抑えていくことで、心身ともに穏やかな休息へと誘います。

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撮影協力:ルイスポールセン東京

MODEL HOUSE

北欧の家と明かりが生み出す
世界を実感。

素敵な北欧デザインの灯りに彩られた
スウェーデンハウスの住空間を
実際にご覧いただけます。
心地よい暮らしのシーンを味わっていただける
宿泊体験も実施しています。

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