住環境の充実

コロナ禍による住まいのトレンド変化

近年、「住まい」を取り巻く環境は一変しました。

テレワークの推進やステイホーム、密になりやすい都会の環境など、コロナ前とは180度異なる生活スタイルを余儀なくされ、ストレスを感じたという方も多いと思います。

その結果、生活者が住まいに求める「モノ」「コト」にも変化が生じ、従来の「都心駅近」といった利便性の高いエリアよりも、特徴のある郊外やリゾートエリアの注目度が、特に都市部を中心に高まっています。

テレワーク/在宅勤務の普及による
住まいのトレンド変化

当社が行った調査「コロナ禍における住まいの意識調査」によれば、コロナ禍における住まいのトレンド変化は、在宅勤務経験の有無によって大きな違いが生じています。

下の表【1】はコロナ禍を経て住まいに求める要素に変化があったかどうかを聞いたものです。「変化があった」と回答した人は、在宅勤務経験者が47.7%で未経験者の約2.5倍となりました。

表【1】コロナ禍を経て、住まいに求める要素に変化はありましたか?(単一回答)

変化があった 変化がなかった
在宅勤務
経験者
47.7% 52.3%
在宅勤務
未経験者
18.6% 81.4%

引用:(株)スウェーデンハウス「 コロナ禍における住まいの意識調査」

続く表【2】は、コロナ禍以前・以後で家族やパートナーとの団らんの時間の変化について聞いたもので、「増えた」と回答した在宅勤務経験者は60.7%で、未経験者の約1.7倍となっています。

表【2】コロナ禍の前と比較して、家族やパートナーとの団らんの時間に変化はありましたか?(単一回答)

家族やパートナーとの団らんの時間が増えた 家族やパートナーとの団らんの時間が減った 変わらない
在宅勤務
経験者
60.7% 35.1% 2.4%
在宅勤務
未経験者
36.9% 63.0% 1.9%

引用:(株)スウェーデンハウス「コロナ禍における住まいの意識調査」

コロナ禍によるテレワーク/在宅勤務が広く普及したことで、職業(=仕事)と住宅(=生活)が一体化する「職住融合」が進みました。その結果、家族それぞれが自宅にいる時間(≒家族で過ごす時間)が増加し、この新しい暮らし方に合った住まいを求める人が増加したと考えられます。

「職住融合」における住まいニーズとは?

では、職住融合が進んだ生活者は住まいにどのようなことを求めているのでしょうか?

表【3】コロナ禍で、変化したと感じる住まいに求める要素にあてはまるものをすべてお選びください。(複数回答)

仕事ができる空間・ワークスペースと居住スペースの切り分け 勤務地から遠いところでも住みたい 広さ 日常生活・買い物に便利なところに住みたい 1人でいられる/家族・パートナーのプライバシーが保たれる空間を充実させたい
在宅勤務
経験者
55.6% 24.1% 40.7% 48.1% 40.7%
在宅勤務
未経験者
19.6% 2.0% 33.3% 41.2% 35.3%
差分 36 22.1 7.4 6.9 5.4

引用:(株)スウェーデンハウス「コロナ禍における住まいの意識調査」

表【3】は、在宅勤務経験者と未経験者が住まいに求める要素のうち、両者の差分が大きい上位5項目を抜粋したものです。

在宅勤務経験者の特徴は、オン・オフのいずれにおいても、プライベートな空間に対するニーズが高い点です。都市部のマンションのような部屋数が限られた住まいの場合、室内では家族の誰かと接していることが多くなります。また、分譲住宅に比べて住宅性能が劣る傾向にある賃貸住宅の場合は、遮音性の低さから日常的にストレスを抱えがちです。

職住融合が進み、こういった日常生活の課題に直面したことで、勤務地に縛られることなく、「広さ」のある住まいのニーズが高まったと考えられます。

「コロナ禍における住まいの意識調査」調査概要
◆調査対象者:全国の20代~ 60代の男女、500人(年代別に均等)
(1) 年代別…20代、30代、40代、50代、60代にて各100人 (計500人)
(2) 在宅勤務経験の有無別…有職者362人中、在宅勤務経験あり109人、在宅勤務経験なし253人
◆調査方法:インターネット調査
◆調査機関:オリコン・モニターリサーチ
◆調査期間:2021年4月2日(金)~4月5日(月)

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