ストックホルムレポート この季節だけの自然からのおくりもの、秋の産地直送市
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自然が作り出す冬の楽しみ方
自然が作り出す冬の楽しみ方
 
雪の降る季節になると、この間まで鳥たちが優雅に泳いでいた湖が、いつのまにか厚い氷に覆われる。市内の湖では、連絡船が分厚い氷をバリバリと割りながら水の中を進んでいく。冬の風物詩でもあるその光景は、氷のいかにも冷たそうな音が耳に心地よく響き気分をリフレッシュさせてくれる。  
オブジェのように屋根から吊り下がる大きなつらら  氷を砕きながら湖を渡る市内の連絡船  砕かれた氷の浮かぶ湖
スウェーデンで最も暗い12月がやってくると、ストックホルマレ(ストックホルムの人々の意)が夏にさんざん泳いだ湖はすっかり凍りつき、森の中の天然スケート場と化す。天然のスケート場にあるのはスケート靴を履くために置いてあるベンチのみなので、マイシューズを持参してスケートを楽しむのがスウェーデン流だ。
防寒着に身を包んだ子どもたちは、氷に覆われるのを待ち構えたかのように元気に滑り始める。夏の間青々としていた木々は雪帽子をかぶり、どこまでも広がる湖の上をスイスイ滑る気分は最高だ。夏に必死に泳いで渡った対岸へは、冬の間だけはあっという間に到着する。
雪の中の散歩に最適なのはクロスカントリースキー。雪上に残る獣の足跡から主が誰なのかを想像しつつ、まだ誰も足を踏み入れていない新雪の上を滑る。自然と親しめるのは、決して夏だけではないのだ。
冬のストックホルムは、午後4時をまわると、この暗さだ  凍った湖にはスケート靴片手に人が集まってくる  湖上でスケートを楽しむ人々  雪の積もった湖や森は、広大なクロスカントリースキー場になる  サウナに近い湖では、水着で泳ぐ人の姿も

テキスト:山本由香
写真:ピーター・ブルセリド