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Column from Sweden

12ヶ月の美味しい話

第9回
アンチョビ入りポテトグラタン「ヤンソン氏の誘惑」
Janssons frestelse(ヤンソンス フレステルセ)

スウェーデン料理といえば温かい料理と冷たい料理をビュッフェスタイルで楽しむ「Smörgåsbord (スモルゴスボード)」ですが、クリスマスを意味する「Jul(ユール)」を冠して「Julbord(ユールボード)」と呼ばれるクリスマスバージョンがあります。

クリスマスには欠かせない、マスタードを塗ってオーブンで焼くクリスマスハムと、アンチョビを使った「ヤンソン氏の誘惑」というポテトグラタン、そしてパテやソーセージ等の保存食が多く振舞われます。一般的に家庭のユールボードの品数は20~30種類ですが、レストラン等では100種類にも及ぶ豪華なご馳走になります。

スウェーデンのクリスマスは日本のお正月に匹敵する行事で、家族や親戚が揃ってお祝いします。伝統的お料理を沢山作り、数日間にわたってみんなで楽しみます。まさにおせち料理のようなものですね。

日本でもスウェーデン料理の代表としてよく取り上げられる、アンチョビ入りポテトグラタン「ヤンソン氏の誘惑」をご紹介しましょう。

=========レシピ=========

<材料>

4人分
じゃがいも(中くらいの大きさ)      8~10個(750g)
*キタアカリがお薦めですが、男爵とメークインを合わせても良い。
玉ネギ                  大1個
スウェーデン風アンチョビ(小さめのニシン)1缶
(ない時は普通のアンチョビ(カタクチイワシ)で15枚(100g)程度で代用可能)
*スパイスが違うので残念ながら本場の味とは違ってきますが、ない場合は普通のアンチョビでも代用できます。
生クリーム(植物性ではなく純正を使用)  200ml
牛乳                   100ml

<作り方>

1)じゃがいもは皮を剥き太さ5mm~8mmの細い拍子切りにする。
2)玉ネギは皮を剥き千切りにする。
3)2)の千切りにした玉ネギをサラダ油かバターでしんなりするまで炒め、さましておく。
4)オーブンを200℃に温めておく。
5)グラタン皿にバターをぬり、一番下に拍子切りにしたじゃがいもを敷き、その上に玉ネギをぱらぱらと散らし、さらにアンチョビをちぎりながら散らす。
6)5)のじゃがいも、玉ネギ、アンチョビの層を数回(3~4回)繰り返し一番上はじゃがいもの拍子切りで覆う。
*吹きこぼれないよう、オーブン皿の淵から1cm下がったところまでに収める
7)スウェーデン風アンチョビの場合はつけ汁を上から回し入れ、さらに生クリームと牛乳を回しかけ、パン粉をトッピングする。
8)200℃に温めたオーブンに7)を入れ、45分から50分焼く。(時間があれば175℃で1時間から1時間半じっくりと焼いてもよい)途中で焼き具合を見ながら、上の部分が焦げすぎるようなら、アルミホイルを被せて残りの時間焼く。

見瀬理恵子(イラストレーター)

ライター:見瀬理恵子(イラストレーター)

大阪総合デザイナー学院ファッションデザイン科卒。ペーター佐藤、安西水丸、原田治、新谷雅弘氏に師事。デザイン事務所勤務を経て、フリーランス・イラストレーターとして仕事を始める。1995年ー2000年と2006年から7年間スウェーデンに在住し、娘二人の成人を期に2013年9月に帰国。

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