mjuk

Column from Sweden

北欧の暮らし

第9回
スウェーデンのクリスマス

・・・・クリスマスのカウントダウン・・・・

クリスマスのカウントダウンが始まると、大人も子どももワクワク感が高まります。
1ヶ月前の日曜日にあたるアドベント1回目には、1本目のアドベントキャンドルを灯して、待ちに待ったクリスマスの準備が始まります。クリスマスを今か今かと待ちわびながらめくるアドベントカレンダーは子どもたちに大人気です。アドベントが始まると、仕舞っていたキャンドルやオーナメント、ユールトムテなどを取り出し、室内をクリスマスモードに飾り付けていきます。カーテンやテーブルクロスもクリスマス柄に模様替えします。街中もクリスマスイルミネーションが始まり、大きなクリスマスツリーが飾られます。野外のクリスマスマーケットもあちこちで始まり、街全体が少しずつクリスマス一色に彩られていきます。

写真:NKデパート内の巨大クリスマスツリー

・・・・スーパーのクリスマスパッケージ・・・・

アドベント1日目を過ぎると、スーパーマーケットの品揃えが一気にクリスマス仕様になっていきます。
特に目を惹くのは、パッケージデザインです。小麦粉、生クリーム、トイレットペーパー、キッチンペーパーなどの日用品のパッケージがクリスマスバージョンに変わります。ビールやソフトドリンクに描かれたサンタクロースが、見慣れたショーケースをいっそう華やかに彩ります。パッケージの絵柄がクリスマスになるだけで、人々の気持ちが自然と盛り上がります。ジンジャークッキーや、プレゼントとして人気の箱入りチョコレートが積み上げられてくると、クリスマス気分がますます高まってきます。

写真:クリスマスパッケージの小麦粉


・・・・クリスマスのお菓子・・・・

クリスマスの楽しみといえば、この時期にしか味わえないお菓子です。
ベーカリーでは、アイシングを施したジンジャークッキーやフルーツケーキ、ルーセキャット(サフラン入りのパン)、シュトーレン、マジパン入りのチョコレートなど、色とりどりの美しいお菓子がたくさん並びます。ブタをかたどったマジパンのお菓子はクリスマスの定番です。昔のスウェーデンではブタの丸焼きがクリスマスのごちそうだったことから、ブタがクリスマスのシンボルになったそうです。今ではクリスマスハムが食卓のメインとなり、サーモンの塩漬け、ミートボール、ニシンの酢漬けなど、豪華なクリスマスビュッフェを楽しみます。

写真:クリスマス定番のジンジャークッキー、フルーツケーキ、シュトーレン、星型の揚げ菓子など

・・・・クリスマスマーケット・・・・

あちこちで開かれるクリスマスマーケットを訪ねるのも、この時期ならではの楽しみです。
ガムラスタンやスカンセンの伝統的なマーケット、たくさんの出店が並ぶ王立公園のマーケット、デザインスクールの学生による個性的なマーケット、ローセンダールガーデンの手作り感あふれるマーケットなど、毎週のように訪ねてみたくなります。わらで作られた山羊やオーナメントは、北欧のクリスマスマーケットでよく目にします。夏に多くの観光客で賑わうローセンダールですが、雪に覆われた冬のガーデンも、夏とは異なった趣きがあります。温室にはクリスマスデコレーションが施され、ポインセチア、ヒヤシンス、アマリリスといったクリスマスに欠かせない植物が揃います。

写真:スカンセンのクリスマスマーケットでは、わらのオーナメントやユールボックが揃っている

山本由香(デザインコンサルタント)

ライター:山本由香(デザインコンサルタント)

1998年からスウェーデンのストックホルムに暮らす。2005年に「北欧スウェーデンの幸せになるデザイン」の出版を機に、ストックホルムにてswedenstyle社を起業。執筆や日瑞企業のコーディネートをはじめ、スウェーデンデザイン、文化を日本にソーシャルメディア等を使い広く発信中。

< 前の記事

次の記事 >