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Column from Sweden

北欧の暮らし

第7回
スウェーデンのインテリア

・・・・スウェーデン人のインテリア・・・・

スウェーデン人のお宅を訪れると、いつも家の中がきれいに片付いていることに感心します。不要なものを極力置かず、気に入ったものだけに囲まれた生活を送っています。家具はシンプルなデザインを好み、テキスタイルや壁紙に明るい色彩を用います。特にマットの使い方が上手で、日本ではあまり馴染みのないマットも、スウェーデンでは「フロアを彩る宝石」と呼ばれ、室内の装飾に欠かせません。長方形、円形、楕円形などさまざまな形やデザインのマットがあり、専門店では特注もできます。また、サマーハウスで良く見られるトラスマッタという古い裂き布を編んだマットは、リサイクルのアイデアとして、最近見直されてきています。

写真:ブラック&ホワイトを基調にしたリビングルーム

・・・・クッションの使い方・・・・

シンプルな家具にカラフルなテキスタイルで彩りを添えるのが北欧インテリアの特徴ですが、スウェーデン人のクッションの使い方はぜひ参考にしたいものです。太陽の光を遮るカーテンはあまり使わず、グレイなどの落ち着いた基調のソファやアームチェアに、明るい色彩のクッションを配置することで変化を楽しみます。クッションカバーは季節やその日の気分によって簡単に変えられるので、いくつも持っている場合が多いようです。気に入った生地があれば、ミシンを使ってクッションカバーを手作りします。刺繡を入れたり、古いポットホルダーを縫い付けて手作り感を出したり、インテリアとしてのクッションにはいろいろな楽しみ方があります。

写真:落ち着いた色合いのソファにデザインの異なるクッション


・・・・キッズルーム・・・・

少し思い切ったインテリアを楽しめる場所がキッズルームです。スウェーデンでは子どもと相談しながら、遊び心のあるキッズルームを作りあげていきます。壁の一部にカラフルな色をペイントしたり、少し派手な壁紙を使ったり、ステッカーを貼って、お気に入りの部屋に仕上げます。小さな子どもがいる場合は、壁そのものをお絵描きスペースにする場合もあるようです。キッズルームは夢にあふれ、子どもが安心して過ごせる場所です。家とは、家族の成長と共に変化をしていくもので、子どもの年齢に合わせて、インテリアも成長していきます。家族の誰もが安心して過ごせる、帰りたくなる家のためのインテリアであることが理想ですね。

写真:ライトブルーを壁の一部にペイントしたキッズルーム。白とのコントラストが鮮やか

・・・・ミッドセンチュリーのインテリア・・・・

北欧デザインの黄金時代といえばミッドセンチュリーです。この時代のデザインをインテリアに取り入れる人も多いようです。ミッドセンチュリーの定番といえば、ヨセフ・フランクの壁紙やクッションカバー、壁掛け家具のストリングシェルフです。また、巨匠と言われているブルーノ・マットソンやカール・マルムステンの家具を持つことは、スウェーデン人の憧れです。キッチンには、スティグ・リンドベリのテーブルウェアが見つかります。最近は復刻版も増えてきて、ミッドセンチュリーデザインの人気はますます高まっています。古き良き時代の温かみのあるインテリアに囲まれた暮らしは心地のいいものです。

写真:ヨセフ・フランクの壁紙が使われたダイニングルーム

山本由香(デザインコンサルタント)

ライター:山本由香(デザインコンサルタント)

1998年からスウェーデンのストックホルムに暮らす。2005年に「北欧スウェーデンの幸せになるデザイン」の出版を機に、ストックホルムにてswedenstyle社を起業。執筆や日瑞企業のコーディネートをはじめ、スウェーデンデザイン、文化を日本にソーシャルメディア等を使い広く発信中。

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