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Column from Sweden

北欧の暮らし

第34回
新年の過ごし方、インテリアフェアFormex

・・・・スウェーデン式、新年の過ごし方・・・・

スウェーデンの新年は、年明けまでのカウントダウンと、新年の瞬間を祝うことから始まります。クリスマスは家族が集うのに比べて、新年は友人たちと祝うことが多いようです。大晦日は、まずディナーパーティーに友人らが集まり、その後年明けのカウントダウンまでの時間をゆっくり楽しみ、年が明けた瞬間にシャンパンで乾杯をします。1月2日から仕事始めという企業もあるため、1月1日の年が明けた後は、家でのんびり過ごす人も多いようです。毎年ストックホルムの野外博物館スカンセンでは、野外ステージで大晦日コンサートが行われ、その様子がテレビで生放送されます。夜は気温がマイナスになることもありますが、あふれんばかりの人々が野外ステージに集まります。ここで新年のカウントダウンが行われ、このテレビ中継を見ながら新年を迎える人も多いようです。新年を迎えた瞬間に花火があがり、今年もいい年であるようにと皆で祝います。

写真:ストックホルム冬の景色

・・・・真冬もアウトドアスポーツを楽しむ・・・・

冬真っ盛りの1月ですが、スウェーデンの人々は家にこもりっきりにはなりません。機能的な防寒着に身を包み、気温が低くても元気に外に飛び出します。スウェーデンには「I ur och Skur(イウールオスキュール)/全天候を外で過ごす」という言葉があり、幼いころから雪でも雨でも天候に関係なく外で過ごす時間を持ちます。このため真冬でもスキーやスケートなどのアウトドアスポーツを楽しみます。特にスケートは誰もが気軽に楽しめ、冬の間は街中の広場やグラウンドがスケートリンクとなって一般開放されます。夏に泳いだ湖には分厚い氷が張り、その上で釣りやスケートができるようになります。氷が薄くて割れる危険性もありますが、冬の自然界では、全てが自己責任になります。そのため湖でスケートをする場合は、氷が割れても這い上がれるようにピッケルを肩からかけて滑ります。ストックホルムは平坦な地が多いので、郊外の森でクロスカントリースキーを楽しんだり、市内にある人工スキー場も賑わいます。

写真:ストックホルム王立公園に冬だけオープンする野外スケート場

・・・・インテリアフェアFormex・・・・

2017年のインテリアフェアFormexは、1月18日から21日までストックホルムで開催されます。今回のトレンドテーマは「ノルディックスペース」で、不安をとりはらい、オープンマインドになりましょう、というコンセプトです。開催は1月ですが春のフェアと呼ばれるため、会場はまるで春のように明るい色合いに染まります。最近の北欧インテリアのトレンドは、サスティナブルで環境に優しいことに加えて、ガラスや革や木を使った自然素材のデザインが増えています。伝統工芸を見直す動きもあり、日本的に感じるデザインもよく目にします。そんな事情もあってか、今回のFormexでは、2016年の10月に東京のスウェーデン大使館で展示した「刺し子展」を出展させていただくことになりました。北欧デザイナーがデザインした刺し子に加えて、日本の三大刺し子である菱刺し、こぎん刺し、庄内刺しも展示する予定です。伝統的な刺し子の文様は普段の暮らしから生まれたものが多く、北欧の人々の反応が今から楽しみです。

写真:Formex春のインテリアフェア、トレンド展示

山本由香(デザインコンサルタント)

ライター:山本由香(デザインコンサルタント)

1998年からスウェーデンのストックホルムに暮らす。2005年に「北欧スウェーデンの幸せになるデザイン」の出版を機に、ストックホルムにてswedenstyle社を起業。執筆や日瑞企業のコーディネートをはじめ、スウェーデンデザイン、文化を日本にソーシャルメディア等を使い広く発信中。

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