――大賞受賞おめでとうございます。受賞の意義をお聞かせ下さい
このたびの受賞は、弊社にとって二つの点で大きな意義がありました。
一つは、今回の審査が同一プランの建物によるコンペティションだったということです。各社が共通の課題(間取り等)に対して自社の商品を提案していますので、その審査結果は非常に客観性の高い公平な評価だったと言えます。そんな中、専門家の方々による公正な審査を経て大賞を頂いたわけですから、今回の受賞は弊社の取り組みが、公に認められる大変よい機会になりました。いわば公的なお墨付きを頂けたといってもよいでしょう。
もう一つの意義は、今回の応募に際し、弊社は標準の建物をエントリーしているということです。スウェーデンハウスはいわゆるフラッグシップ・モデルをつくっていません。全ての住宅商品が同一のスペックです。ですから今回大賞を受賞した建物と、実際に全国にお建て頂いている2万3千棟以上のお住まいは「建物の基本性能」という点において、みな同じ家であるといえます。つまり今回の受賞は、スウェーデンハウスをお選び頂いた全てのオーナー様とともにあるわけです。これは他社様には決して真似のできないことだと自負しておりますし、私どもがもっとも誇らしく感じている点です。
――「ヒュースエコ エネセーブパッケージ」の特長を教えてください
スウェーデンハウスは1984年の創業以来、資産価値の持続する高性能な家づくりをめざしてきました。今回大賞に受賞した「ヒュースエコ エネセーブパッケージ」はその標準の建物にオール電化等の高効率設備をパッケージした商品です。
商品の特徴として真っ先に挙げられるのが窓の断熱性能です。一般的に建物から逃げる熱の半分近くは開口部からだといわれていますが、弊社では勝手口を含む全窓に木製サッシ3層ガラス窓を採用し、開口部の断熱性能を徹底的に強化しています。第二に、建物全体の気密性能を高めています。弊社では、お引渡し時にお住まいの気密(C値)測定をおこなっていますが、2006年度の平均値では0.73cm/mという、次世代省エネ基準(5cm/m以下)を大きく上回る結果をおさめています。つまり建物から逃げる熱の大部分を占める開口部と「すきま風」による熱損失を徹底的に防いでいるわけです。
ところでこのような取り組みは今回の応募に限って実施したものではなく、これまでも弊社が当たり前に行ってきたことです。ですから今回の応募では創業以来の躯体仕様をそのまま申請しただけです。応募に際しては、これまで検証を積み重ねてきたデータを添えました。温熱地域III・IV地域の竣工後1年から10年のお建物をランダムに選びだし、気密性能の経年による変化を測定したところ、ほとんどのお宅でI地域の次世代省エネ基準(2cm/m)をクリアする結果が得られました。経年変化によってもスウェーデンハウスの家は気密性能が劣化しないということを裏付ける貴重なデータです。
さて、年間光熱費を抑えることができて、年月を経ても性能が劣化しないということは、住めば住むほどライフサイクルコストが安くなるわけです。新築時のイニシャル・コストは多少高額になりますが、結果的に省エネで環境にやさしく、住めば住むほど家計にもやさしい家になってしまいます。そして何より、一年中快適な暮らしが実現します。
ちなみに弊社のオール電化率は現在、全国平均で80%を超えています。高性能住宅とオール電化の相性が如何に優れているかがわかる良い例かもしれません。
――最後に今後の抱負をお聞かせ下さい
いま世間では環境問題が大きな関心事として取り上げられています。CO2削減のための施策が必要なのは住宅市場も同じです。住宅の省エネ化に対する国の基準も段階的に高くなってきました。ですが基準が高くなったからといってそれに合わせた商品開発や改良がその都度必要になるのかと言うとスウェーデンハウスの場合にはそれは当てはまりません。そもそもはじめから必要十分なパフォーマンスを内在させている家なのです。
25年前に建てた1棟目の家の性能が今なお古くらない。実はこれこそが住宅にとって非常に大切なことだと私たちは考えています。車や家電なら新商品が出ればすぐに買い替えることもできますが、住まいの場合そうはいきません。私たちの役割は新商品の開発や毎年のモデルチェンジではなく、普遍的な家に長く安心して快適に暮らしていただくための取り組みと、そのための着実な技術の積み重ねを継続して行っていくことです。
近年、200年住宅構想などによりようやく日本でも資産価値の高い住宅が求められるようになりました。ところがスウェーデンでは100年以上住み継がれる家というのはめずらしくありません。家は、親から子へ、子から孫へ、と世代を超えて引き継がれていきます。大切に手を入れながら住まいの価値を高めていく。しっかりと“我が家”と向き合い、家族とともに家も成長していく。それが本当に豊な暮らしなんだということを教えてくれます。私たちは、そういったスウェーデンの住思想も含めて日本に紹介したいと考えてきました。今回の大賞受賞は、そういった意味でスウェーデンハウスのことを少しでも知っていただく大変すばらしい機会だと感じています。これからも快適な暮らしを支える家づくりのために地道な努力を重ねていきます。
――ありがとうございました
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