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 フジテレビアナウンサーを経てフリーに。ラジオ「サウンドとラベル」TV「完成ドリームハウス」ナレーション他、CM出演、講演会、アナウンス講師など、多方面で活躍。 |

1942年生まれ。北海道大学農学部卒業後、株式会社トーモクに入社。98年に専務取締役、2001年、管理本部長兼生産部門管轄、住宅グループ関連会社を担当。06年6月、スウェーデンハウス株式会社代表取締役社長に就任。 |
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城ヶ崎氏
今回受賞された「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック」は、どういう賞なのですか。
近藤社長
家は、躯体と設備がかみ合ってはじめて価値が出ます。この賞は、その双方をセットで考えた、トータルな省エネルギー住宅を評価するものです。今回が第1回目で、文字通りのトップバッター受賞です。かつて、「過剰ではないか?」と揶揄されたこともある高気密・高断熱構造・仕様のスペックを、創業当初から愚直に守り続けてきましたが、正しい選択だったと思います。環境・安全性対応や長寿命住宅の取り組みが喫緊の課題となってきて、弊社のこだわりがぴったり当てはまる時代になりました。 |
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城ヶ崎氏
平成16年には「地球温暖化防止活動」で「環境大臣賞」を受賞され、また今回の大賞受賞は快挙ですね。
近藤社長
これまで提供してきた約2万3千棟のお住まいも、住宅性能は今回受賞した家と同じです。ですから建物自体は、すべてのお宅が対象だといっても良いでしょう。それがわたしたちの誇りです。
城ヶ崎氏
他社さまのように特定の、もしくはハイクラスの商品が受賞したのでなく、こだわり続けてきたワン&オンリー・スタンダードが受賞したことは、特別の意味がありますね。
近藤社長
スウェーデンハウスの最大の特徴は、「窓」です。冬は約半分、夏は7割の熱が、窓を通して移動するといわれています。当社の窓はすべて「木製サッシ3層ガラス窓」。この窓が、床・壁・天井の断熱材の厚さとあいまって、住まいの高気密・高断熱を実現しています。
城ヶ崎氏
「家は、窓から。」が、スウェーデンハウスのキーワードですね。
近藤社長
昭和51年、創始者が寒いスウェーデンの暖かな家に出会い、創業以来、ずっとこの窓を採用しています。日本は省エネ先進国といわれていますが、高性能な窓の普及についてはまだまだ遅れています。スウェーデンでは3層ガラスが標準ですよ。
城ヶ崎氏
モデルハウスに一歩入って「あっ、床暖房」と思ったのですが、そうではないと聞いて驚きました。
近藤社長
床暖房は不要です。実は、我が家もスウェーデンハウスですが、暖房器具はほとんど使っていません。真冬の朝も、妻が使わない。エアコンすら、入れない(笑い)。天気のよい日は、夜、外気が零下になっても、朝の室内温度は16度以上です。私も、朝は、素足のパジャマ姿でフローリングをペタペタ歩いています。
城ヶ崎氏
うらやましい〜。結露がないから、壁内部が腐ることもない。
近藤社長
アルミサッシの単板ガラスではどうしても家の大敵である結露が発生しますが、我が家は結露に悩まされたことはありません。
城ヶ崎氏
軽い力で180度回転するから、掃除もラク。高齢者が部屋の中から窓がふけるようにと、開発されたそうですが、あれはいいですね。
近藤社長
北欧のノーマライゼーションから生まれた窓です。サッシが木枠なので見た目にもやさしく、その質感も魅力のひとつですね。
城ヶ崎氏
お値段が気になるところなのですが。
近藤社長
建てたときは少し割高でも、寿命を考えると非常に安いです。日本の家は約15年でオーバーホールにかなり資金がかかり、30年弱で寿命がくる。一方、スウェーデンでは「100年住宅」が常識です。我が家も建ててから16年になりますが、オーバーホールはしていません。築15年で、もとは十分とれますよ。
城ヶ崎氏
その間、ずっと快適に暮らせる価値も大きい。
近藤社長
スウェーデンでは、日本人ほど所得の高くない人々が、実に豊かに暮らしています。その違いは、家の寿命と教育費によるものです。日本では、ローンを払い終わったころに家がダメになり、子世代も親世代と同じルートをたどる。スウェーデンでは、住宅ローンを抱えるのは初代だけで、子供は別荘、孫はクルーザーを買いますよ。
城ヶ崎氏
説得力がありますね。50年間の無料定期検診もされていると―。
近藤社長
自分の首をしめながらやっています(笑い)。「家は消耗品」という戦後の粗製濫造が日本ではいまだ尾を引いています。資産としての家づくりがわが社の理念。大切に100年住み継いでもらえるような家を目指しています。
城ヶ崎氏
家を買う人も、安物買いの銭失いは望んでいないはずです。安心はお金で買うもの。資産価値があれば中古住宅でも価値は下がらない。
近藤社長
海外では、中古住宅はむしろ高い。日本も早くそういう時代にならないといけません。 |
城ヶ崎氏
さきほどから突っ込みどころがなくて、困りますが…(笑い。)小さい家でも、建てられますか?
近藤社長
もちろんです。ただ、これは個人的な意見ですが、わたしは、できればゆったりと暮らしていただきたいんですね。リタイアして都心居住の必要がなくなったら、ガーデニングなどの趣味も楽しめる郊外の家にゆったり暮らすほうが、脳にも体にもいいような気が、個人的にはしています。日本の家の一般的なモジュールは90cmですが、スウェーデンハウスのモジュールは120cmなので、廊下幅も120cm。廊下幅をゆったり確保すると、部屋はそのぶん狭まります。ところが、豊かな気持ちで暮らそうと思うと、この廊下幅はとても大事です。実は、妻は車椅子を使っているのですが、廊下が広いお陰でとても助かっています。
城ヶ崎氏
小さな家で、廊下はなるべく狭く―と言う昔の日本の家とは、まったく逆の発想ですね。仕切りのないバリアフリーのオープンなつくりは、年を重ねても安全・安心で、掃除もラクですし、住む人に優しい家ですよね。
近藤社長
室内を全部オープンにしても、高気密・高断熱ですから、快適性は変わりません。
城ヶ崎氏
オープンにすると、その分、ランニングコストがかかるのではないかと気になりますが。
近藤社長
それが次世代省エネルギー基準の家と比較しても、スウェーデンハウスの家はエネルギーコストが4割ほど安い。
城ヶ崎氏
それも驚きです。木もふんだんに使っていて、精神安定上もいいですね。
近藤社長
心の安らぎが得られるのがうれしいです。窓の遮音性が高いので、夜、疲れて帰ってもご近所に気兼ねなく音楽が聴ける。少しの時間ではありますが、リフレッシュします。それも高気密・高断熱の窓の効用です。 |
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城ヶ崎氏
地震国・日本の家では、耐震性も気になるところですが。
近藤社長
柱で家の強度を支えるのではなく、スウェーデンハウスはハコで支えるモノボックス構造です。その高耐震性能は、折紙つき。阪神・淡路と新潟の大地震のときも、震源地に近いスウェーデンハウスは倒壊ゼロでした。実大振動台実験では、阪神・淡路大震災の2倍の加速度に耐えることが実証されています。
城ヶ崎氏
そもそもの構造が地震国・日本でも強かったということですね?
近藤社長
そうです。また、環境先進国スウェーデンでは、計画植林・計画伐採が国策で、森林保護法によって樹齢の高い木しか伐採することができません。二酸化炭素の吸収率が減る高樹齢の木を建材として有効に活用し、そこへ吸収率のいい若木を新たに植えることで森全体を活性化させています。ですからスウェーデンでは今でも森が増え続けています。ところで、家の寿命は、木の寿命とほぼ同じといわれています。生育の早い南方材を使えば、家の寿命はその分短くなります。厳寒の地でじっくりと育つ年輪の詰まった高樹齢の北方材は粘り強く、寿命も長い。しかも重量があるので、スウェーデンハウスはそれを支えるための基礎もしっかりと造らなければなりません。実は、見えない部分にもかなりコストをかけているんですよ(笑い。)
城ヶ崎氏
聞けば聞くほど、欲しくなる家でした。きょうは、家づくりの参考になるお話をありがとうございました。 |
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