暮らしを楽しむオーナー訪問
 
スウェーデンハウスが考える環境貢献は、省エネ住宅の普及・提案にとどまらず、そこで暮らすオーナー様が長く快適に暮らせ、ご家族の満足を実現することです。「Enjoy my Eco Life」ではオーナー様が実践されている素敵なエコライフをご紹介いたします。
 
スウェーデンハウスの断熱性能が省エネ生活の主役
阿部さんご家族。
元気な息子さんたちは節電に積極的に協力。
リビングに設置されている天井カセットタイプのエアコン。夏の冷房温度は28℃に設定していますが、冷房の効きが良く長時間使用するときは29~30℃で快適。
スウェーデンハウスで暮らされてから2年を経過した阿部さん。今年の夏は東日本大震災の影響によって電力供給が不足し、節電・省エネについて関心が高まりました。今回は当社商品開発部・織田が自然エネルギーの活用を実践されている阿部さんにスウェーデンハウスでのエコライフについてお話を伺いました。
冷房は「自動運転」が最も省エネ

商品開発部 織田商品開発部 織田:今年の夏は節電意識が高まり、スウェーデンハウスでは上手なエアコンの使用方法として「ピークカットドライブのススメ」をご提案し、情報誌「The Sweden House」とともにお客様にお届けいたしました。阿部さんのお宅では今年の夏はどのように過ごされましたか?

阿部さん阿部さん:省エネについては私たちだけでなく、子供たちも意識が高まりました。子供が通う小学校では震災後、「節電プラン」という課題がでました。3か月の節電目標を立てて、実際にできたかどうかチェックするというものです。子供たちがこまめに不要な電気を消したり、家族一緒に節電していました。

奥様奥様:我が家はエアコンの風が苦手で、できるだけ自然の風を取り入れて過ごす生活スタイルです。以前住んでいたマンションは6階だったので、夏は窓と玄関を開けると風通しがとても良く、開放的に過ごしていました。
でも、スウェーデンハウスで暮らし始めてからは、戸建てなので防犯面から以前のように窓や玄関を開け放してというわけにはいきません。夏はエアコンを使っていますが、夕方帰宅して冷房のスイッチを入れるとすぐに冷えます。就寝時も2時間ほどタイマーを使って冷房すれば、朝まで快適に眠れます。
温度設定は28℃では冷え過ぎるくらいなので29から30℃に設定しています。窓を開けなくても24時間換気だから空気も新鮮、というスウェーデンハウスの生活にだんだん慣れてきました。

織田:スウェーデンハウスは高気密・高断熱ですから、一度冷えると暑くなりにくい家です。
当社ではスウェーデンハウスの断熱性能によって、冷房の保冷効果がどの程度維持できるのか、また、室内が冷えた状態でエアコンの消費電力がどの程度なのか、神奈川県内のモデルハウスで検証いたしました。実験では商品開発部のメンバーが実際に宿泊して、日常生活と同じように過ごしてもらいました。
実験に使用したモデルハウスは南西の角地にあり、とても日当たりが良い立地条件なので、夏はかなり暑くなるだろうと予想しておりました。28℃設定でエアコンを自動運転し、就寝時にエアコンをOFFにし実験したところ、翌日の昼ごろまで室内は28℃台をキープしており、変動が少ないことを改めて確認しました(最高外気温は約33℃)。
また、エアコンが定常運転(室温がエアコンの設定温度以下の状態でコンプレッサーがほとんど動かずに室内ファンだけがまわる状態)における消費電力は5~7W。1日当たりに積算した場合の消費電力はわずか0.15kWh/日(約3.3円/日)でした。

阿部さん:一度、室内が冷えてしまえばエアコンを連続運転していてもその程度の消費電力なのですね。実験データ報告書を拝見しましたが、かなり詳細に実験・検証されているのに驚きました。
興味深かったのは、参考調査としてテレビやオーディオ機器の運転時の消費電力も調査されていましが、DVDプレイヤーの待機電力が3.0Wと思った以上に電力を消費するということです。現代生活では家電機器をたくさん使用しているので、待機電力もばかになりませんね。

織田:そうですね。最近のエアコンには様々な機能や運転モードがありますが、冷房運転では風量を自動運転に設定することが最も省エネで、ドライ運転(除湿運転)は消費電力が大きいことも確認できました。自動運転は5~130W間で運転したのに対して、ドライ運転は180~380W間で上下変動を繰り返していました。
夏の省エネ対策として、窓の外で熱を遮断して、熱を室内に入れないようにすることも効果的です。今年の夏はゴーヤやアサガオなど「緑のカーテン」で太陽熱を室内に入れないようにするお宅が多いようでした。当社でも節電が呼び掛けられるようになって、オーナー様からオーニングに関するお問い合わせが増えました。(下記参照)

 
冷房効果を高めるには日射しを室内に入れないことが最も効果的
夏の日差しを遮断するのに効果的なオーニングはファッション性もあり、スウェーデンハウスのオーナー様にも人気が高いものです。スウェーデンハウスでは一般的な窓の上部に取り付ける「オーニング」と、窓の外側にブラインド感覚で取り付けられる「Jオーニング」をご提案しています(写真参照)。日射遮へい効果に優れたロールスクリーンを窓に外付けすることで、室内の温度上昇を抑え、冷房効率も大幅にアップします。
 
自然エネルギーは補助的なもの 省エネの主役は建物の断熱性能
切妻屋根の東西方向に太陽光発電パネルを設置。写真の西側には太陽熱温水パネルも設置。
*1:屋根に設置した集熱器と写真の蓄熱槽は配管でつながれ、ここにお湯を蓄えます。*2:蓄熱槽のお湯の温度が低い場合は、給湯器によって設定温度にお湯を沸かし、浴槽やキッチンに給湯します。
*3:室内の省エネナビはリアルタイムで発電量を表示。
*4:外部に設置した太陽光発電のメーター。
断熱性能の高い3層ガラス窓木製サッシを標準仕様としていることがスウェーデンハウス選択理由と語る阿部さん。

織田:阿部さんの年間光熱水費は約9万5000円。1か月平均8000円程度。これには水道料金も含まれているので、とても安いですね。平均的なスウェーデンハウスの事例と比べるとガス料金が半分になっています。これは太陽熱温水器を利用されているからですね。

阿部さん宅 光熱費の比較(グラフ)

阿部さん:我が家は太陽光発電システムで電気を賄い、給湯とキッチンの調理機器はガスを採用しています。給湯については太陽熱温水利用システムによって6月頃から9月中までは温水になるので、夏はそのままシャワーに使えるほどです。真冬の2月でも水温が3℃ほど高くなっています。その分、給湯のガス代が抑えられます。
東西の屋根に合計2.5kWhの太陽光パネルを搭載し、西側の屋根には太陽熱温水パネルも設置しました。太陽光パネルは南側のほうが発電効率は良いのですが、我が家は東西なので発電効率は80%くらいだと思います。

織田:2年間トータルで5336kWh発電しているので、容量どおりしっかり発電していると思います。 阿部さんは太陽光だけでなく、今後、利用が期待される太陽熱と積極的に自然エネルギーを活用されていますが、住宅における自然エネルギー活用についてどのようにお考えですか?

阿部さん:自然エネルギー活用は将来的にも重要なテーマだと思います。しかし、自然エネルギーはメインではなく、あくまでも補助的なものと考えてほしいと思います。自然は気まぐれです。晴れる日もあれば、曇りや雨の日もある。省エネという観点で一番大切なのは住宅の断熱性能だと思います。
私がスウェーデンハウスを選んだ理由も住宅の性能にありました。マイホームを検討している時期、立川モデルハウスには毎週のように通い、他のモデルハウスにも見学に行きました。
価格面では他社のほうが安かったのですが、スウェーデンハウスはモデルハウスの性能が標準仕様で、同じ性能の家が建てられるということが決め手になりました。住宅は一生の買い物です。だから妥協はしたくなかった。実際に暮らしてみて、スウェーデンハウスの快適さにとても満足しています。
設備機器は時代とともに進化しています。太陽光発電はかなり普及してきましたが、太陽熱利用については、大手企業が参入していないので、今後、機器の選択肢が充実して補助金制度も整えば、もっと普及してくると思います。震災後は夜間の電力を利用する蓄電池や燃料電池も注目されていますが、まだまだ価格的に高いのが現状です。
私の場合、電気自動車の利用については建築段階で考え、外部電力コンセントの設置を検討しました。建築後に電気関係の配線をするのは難しくなるので、将来的に採用したい機器に対応できるように建築時に検討した方がいいですね。

 
省エネ効果を高めるには暖房と給湯対策が重要
夜間に洗濯を済ませて室内干しするという奥様。天井に便利な室内物干しを設置。
西日が入る2階トイレの温度上昇を抑えるために、ダーラヘストのカフェカーテンを手作りされた奥様。おしゃれな省エネアイデアです。

織田:年間を通してエネルギー消費からみると、夏の冷房よりも冬の暖房のほうが消費エネルギーは大きくなります。外気と室内の温度差を考えてみてください。夏は外気温35℃で室内温度28℃にする場合、温度差は7℃です。一方、冬は外気温5℃で室内温度を20℃にする場合、温度差は15℃にもなります。一般的に東京などの温暖地域でも冷房エネルギー消費は暖房の10分の1以下です。さらに冬は水温が下がるので、給湯に使うエネルギーも増えます。

家庭部門エネルギー消費の内訳(グラフ)

阿部さん:今年の夏、高齢者の方が冷房しないで熱中症になったということがありましたが、無理や遠慮せずに冷房したほうが良いですね。節電ということだけにとらわれず、エネルギーを上手に使いこなすことが大切だと思います。
我が家は夏だけでなく、冬も快適に過ごしています。冬の朝、家の中にいると暖かいので、外に出てみると「寒い!」と気付きます。外気温と室内では10℃以上違うのでは...。スウェーデンハウスの断熱性能の良さを実感しています。

織田:冬は乾燥気味になり、加湿器などを使われる方もいらっしゃいますが、阿部さんはいかがですか?

奥様:加湿器を使用しなくても快適に過ごしています。我が家では夜のうちに洗濯をして、2階に室内干ししているので、洗濯ものが湿度を程良く調整しているのかもしれませんね。息子は気管が弱いのですが、スウェーデンハウスに暮らしてから咳が出なくなりました。子供たちは冬でも素足で元気に走り回っています。

織田:本日は貴重なご意見ありがとうございます。実際にスウェーデンハウスに暮らされているオーナー様のお話はとても参考になります。
当社ではスウェーデンハウスを建築後、オーナー様がより快適に省エネライフを楽しんでいただけるように、さまざまな実験・検証をもとに暮らし方のご提案をしていきたいと考えています。
今年の夏から東京大学と共同研究で実際にお住まいのオーナー様にご協力いただき、「エネルギー消費・室内環境調査」(下記参照)を実施しています。こうしたデータはゼロエネルギー住宅の開発基礎データなどに活用していきます。
スウェーデンハウスは創業当初から変わらない基本性能を備えていますが、オーナー様とともに熟成しながら進化し、豊かなエコライフを実現することが私どもの目標です。

 
東京大学との共同研究「エネルギー消費・室内環境調査」
2011年7月より全国のスウェーデンハウスオーナー様宅、5邸にご協力いただき、東京大学と共同研究でエネルギー消費および室内環境調査を行っています。夏の調査では、神奈川県/N邸において「エアコンの連続運転」と「間欠運転(*)」による電力消費傾向と、室内環境を測定しました。
*エアコン間欠運転=室内で暑さを感じたときのみ、エアコンをONにする使用方法。
結果
● 部屋間の温度差 連続運転時は温度差が少なく、間欠運転時は最大3℃程度温度差が生じた。
● 時間ごとの温度差 連続運転はほぼ安定していたのに対し、間欠運転は1Fリビングで2.5℃、2F寝室で3.5℃の温度差を生じた。
● エアコン消費電力 連続運転の方が約30%少なかった。
● 電力消費状況 連続運転の時間別最大消費量(ピーク時)は間欠運転のそれに比べ50%程度である。
この結果から、連続運転は部屋間・時間ごとの温度差を少なくすると同時に、ピーク時の消費電力も抑えられる理想的な運転であるといえます。