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家づくりの本質を見直す 良い家づくりのための11のポイント

ポイント1 いつまでも楽しめるデザインを

住まいは、建てたときに最先端のモダンなデザインでも、長く住まうことで経年劣化をするためにやがて「古い家」となってしまいます。新築のときは気に入っていても、長い年月を経る中で、新しく建った家と比べて見劣ってしまいがちです。こだわって建てる家だからこそ、いつまでも古く感じず、気に入る家である必要があります。そのためには、家族の成長に合わせて、味わいや趣の変化を楽しめるデザインであることが大切です。

ポイント2 リフォームで構造は変えられない

通常、全体の建築費の中で構造にはおおよそ7割ぐらいかかると言われています。例えば、1000万円の家では、700万円、2000万円の家では1400万円になります。金額の安い家では、結局構造に十分お金がかかっていないことになります。設備は予算次第でリフォームもできますが、家の構造は、後になって変えることはできません。長きに渡って快適に住むことを考えると、しっかりした構造の家を選ぶことが賢明と言えます。

ポイント3 木造住宅なら良質な木材を選ぶ

良い家を作るには、品質の良い木材を選ぶことが大切です。含水率が低いほど木材の強度は増します。また、木材の耐久年数は樹齢年数に比例すると言われています。例えば、日本の建材として一般的に使われている木材の樹齢年数は30年前後、北米の2×4材では25~30年です。法隆寺が今も変わらずあり続けるのは、800年以上の樹齢年数の木材を使っているからだと言われています。木造住宅を選ぶのであれば、良質な木材を選びましょう。

ポイント4 気密性能は測定しないとわからない

近年では高気密・高断熱の住宅が普及し始めており、商品のカタログには様々な性能値が掲載されています。しかし木造住宅については、施工精度や施工している現場の環境によって性能が左右するため、カタログ掲載値と同じになることはありえません。つまり、その家が本当に高性能かどうかを知るためには、実際に測定して確かめなければなりません。

ポイント5 開口部の断熱性能が快適性を左右する

窓やドア等の開口部は、外壁に比べて、暑さや寒さの影響を大きく受ける部位です。例えば、冬に暖房をつけているのにもかかわらず、足元がひんやりすることありませんか?これは、開口部を通じて外の寒さが室内に入りこみ、冷たい空気が足元を冷やしてしまうためです。居心地の良い空間をつくるためには、開口部の断熱性能が特に重要になります。

ポイント6 計画換気は、より効率的に

建築基準法の改正により、シックハウス対策として24時間計画換気が義務付けられています。これは室内の空気環境をクリーンにしておくことを目的とされています。しかし、常時換気を行なうことにより、冬は寒さ、夏は暑さが室内に入ってきてしまうため、冷暖房効率を損ねてしまいます。より効率的に換気を行なうためには、室内を冷暖房した熱を逃さない、熱交換型の換気システムがお薦めです。

ポイント7 開放的な間取りを実現するためには基本性能が不可欠

「家族のコミュニケーションを大切にしたい」という傾向が強まり、広がりのある開放的な間取りを実現したいと思う方が増えています。しかし、開放的な間取りであればあるほど、家全体の基本性能(構造や気密・断熱性能、遮音性能)が高くなければ、居心地の良い空間を実現することができません。家族で楽しい時間を過ごすために、家族が集まりたくなる「居心地の良い空間」を目指しましょう。

ポイント8 どんな家でも日ごろのチェックが大切

最近では長期優良住宅や100年住宅など長く住むことのできる住宅が奨励されています。ものを大切にするという観点から長く使える住まいであることはとても重要です。しかし、どんな優れた家でも、手入れをしなければ、ある日突然不具合を起こすことがあります。突然の事態に備えるためにも、定期的に住まいの状況をチェックすることが家を長持ちさせる第一歩です。

ポイント9 大地震のあとでも住み続けられる家を

日本の建築基準法における耐震強度とは「倒壊しない」という基準です。しかし、大地震のあとに倒壊しなくても、構造がゆがんだり、室内の壁にひびが入ったりすると、結果として大規模な修繕が必要になります。そうなってしまうと住宅ローンに加えて、修繕のためのローンと、二重ローンを強いられます。大きな地震のあとでも、大きな修繕をせずに住み続けられる家が理想的です。

ポイント10 誰にでもやさしい空間設計

長く住む家だからこそ、将来の暮らしだけでなく、様々な状況を見据えておく必要があります。家族の誰かが病気・事故によってハンディキャップを負うことや、老後に介護を必要とすることがあります。そのような時、例えば、共用部の廊下を大人二人が歩ける幅にしておけば、介護が必要な場合や車いすで通る際に便利です。はじめからゆとりを持った、誰にでもやさしいユニバーサルな家づくりを考えたほうが良いでしょう。

ポイント11 家を建てるなら早い方がいい

現在は、フラット35S等を含め、長期固定・低金利で住宅ローンを組める状況にあり、加えて住宅エコポイントや住宅ローン減税など日本政府による住宅購入支援策も検討されており、今が建て時だと言われています。賃貸住宅の家賃を払いながら、将来の住宅資金を貯めるよりも、比較的少ない頭金で住宅ローンを組み、若いうちからローン返済に充てる方が、将来設計も楽になります。